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ミッドナイト・ランのクレセントのレビュー・感想・評価

ミッドナイト・ラン(1988年製作の映画)
3.9

マフィアの子分が顔を近づけてじっと見る。求婚すんのか? 求婚? しないなら見つめるな!いいなあこういう台詞。またこういうのがある。列車のなかで食事して2ドルチップを置く。たった2ドル? 普通だろ? チップをケチるな。気の毒だろ? またこういうのもある。やめておけ! 代案でもあるのか?金で済む。冷静になれ。やつと俺は真逆の人間だ。消すしかない。牛乳でサンドイッチでも食え。てめえ暇かよ!ははは・・・笑っちゃうね。きりがないね。

こういう大雑把で楽天的なアメリカは大好きだ。出てくるFBIもマフィアも商売敵も保険会社も、そして主人公の元刑事も元会計士も、みんなお人よしで、”間”が抜けている。だから捕まっても逃げる、逃げても捕まる。そしてまた逃げるのだ。これじゃあ永久に終わらない。だから最後はこうなるのだ。理屈抜きに面白い。
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