評判は聞いてたけど凄い切り口。
エイリアンを黒人に見立てるのも着眼点が素晴らしいし、それに留まらない差別描写のディティール
かなり生々しいんだけどエイリアンというSFの皮を被ってる事でギリギリエンタメとして楽しめる
その上で、楽しかったで終わらせない様に主人公の性格が最低なままっていうのも見事な設計
ラストシーンの一抹の美しさは落とし所としてはいい所だろうけど、
個人的には奥さんの流され方も中々強烈だったな
強権的な父親のもとで育てられて、流されるままに結婚を斡旋されて、自分の目で何も判断できないまま夫と離れ離れ...
父親がどういう考えでヴィカスに仕事させてたのかや、ヴィカスがどんな仕事の仕方をしていたのかまで考えが至っていなさそう
無知は罪なりを地でいく皮肉を感じさせるキャラクター
それでもそこに愛はあったと感じさせるのが人間を痛烈に描いていていい
というのが一応の感想。
だけど、オチはついたものの途中で区切ったって印象が強くて、あまり感想語る気が起きないんだよな。第1章完くらいの感覚だ。熱い大団円か無常なバッドエンド、どっちかに振り切れる決着まで観たい。
なので、第10地区はまだなんですかね...？
監督忙しそうだしまだ掛かりそうかも。
