
あの日と同じように、「おかえり」と言えるだろうか。奈海は、亡き母が残した飲食店をひとりで守り抜きながら、若年性認知症を患う姉・渚の介助に追われていた。そんなある日、学生時代に同じ写真部だった旧友と再会する。今や有名な写真家となった旧友の姿に、奈海の心は揺れる。繰り返される多忙な業務、耐えがたい介助の日々。自分を失いかけた奈海は、すべてを捨てて町を出ようとするが――。故郷の温もりと葛藤を描く切なくもあたたかな物語。
抱きしめられたい。子どもだって。おとなだって。 まじめだが優柔不断で、問題に真っ正面から向き合えず肝心なところで一歩を踏み出すことができない新米の小学校教師・岡野。近所のママ友たちとの表面…
>>続きを読む田舎町のスーパーで魚をおろし続ける比富美。そんな彼女は、小さなアパートで寝たきりの母親を介護中。ある日、比富美は東京から戻った大輔と再会する。20代半ばで介護に縛られていた彼女は、心の奥深…
>>続きを読む事故で視力を失った西村芳則(木村知貴)は、小さな港町で、ときに伯母(内田春菊)に面倒を見てもらいながら生活している。かつて同じ通りの家から一緒に通学していた同級生の大畑(高見こころ)は、東…
>>続きを読む心の病を抱えた父を守るため実家の寿司屋「やま乃」を継ごうと決めた女子高生・山野葵と、その決断に戸惑い反対しながらも、彼女の人生を本気で背負おうとしない離婚した母・房子や周囲の大人達。そんな…
>>続きを読む1995 年の震災で多くの家屋が焼失し、一面焼け野原となった神戸・長田。かつてそこに暮らしていた在日コリアン家族の下に生まれた灯(富田望生)。在日の自覚は薄く、被災の記憶もない灯は、父(甲…
>>続きを読む同僚の死を軽んじる上司に嫌気をさして会社を辞め、看取り士として第二の人生を歩んでいる柴久生はとある地方都市の看取りステーションに勤めていた。看取りとは、余命がわかった人々の最期の希望を出来…
>>続きを読む町の古い一軒家に暮らす武藤 千夏(吉田 美月喜)と、母の昭子(常盤 貴子)は、慎ましくも笑いの絶えない日々を過ごしていた。小説家を目指し念願の芸大に合格した千夏は、授業で出された創作課題「…
>>続きを読む広島県呉市。この街で生まれ育った「私」(監督・信友直子)は、ドキュメンタリー制作に携わるテレビディレクター。18歳で大学進学のために上京して以来、40年近く東京暮らしを続けている。結婚もせ…
>>続きを読む@2023「あの灯に帰ろう」製作委員会