【いくつになっても暴れん坊、パキュ～ン！　パキュ～ン！】

“スーパースター”ラジニカーント(74歳)。
“ビッグB”アミターブ・バッチャン(82歳)。

日本で言えば、”東洋の巨人”ジャンアント馬場と”燃える闘魂”アントニオ猪木が同じリングに。
あるいは、往年の名コンビ間寛平と木村進が吉本新喜劇の同じ舞台に立ったような感じでしょうか。
とにもかくにも、インド映画界を代表するこの二人の重鎮俳優が共演しています。
かい～の、いや、濃い～の。

最小限の動きでバッタバッタと悪い奴らをなぎ倒し、特例射殺(エンカウンター)パキュ～ン一発必中の警視。
豊富な法律の知識からズバズバと正論で張り倒し、司法の守護神がごとき人権ズキュ～ン擁護派判事。
それぞれの立場での正義が一触即発でぶつかり合います。

そして、ある事件の真相と諸悪の根源が明らかになっていき、物語は社会問題色を濃くしていきます。
血ぃ吸うたろか。
庶民の大切なお金を巻き上げる悪玉がア～メマ！
政府・警察高官まで懐柔して君臨するこの野郎に、ラジニカーント＆バッチャンの名にかけて挑む戦いが爽快です。

2025年9月6日　ミッドランドスクエアシネマ2にて日本語字幕版鑑賞　追記
晴れてこの度日本語字幕版公開と相なった今作。何気に英語字幕版自主上映から日本語字幕版となった作品を観るのは初めて。と言っても英語字幕版を観た時の内容は、すっかり忘れてしまっているので😅新鮮な気持ちで鑑賞。でも、観ているうちに思い出したし、やはり日本語字幕で内容をちゃんと把握しながら観るのは大事だなぁ…と痛感しました。まさか、あんな深刻でヘヴィなプロットだったなんて…。それと、最近いろんな作品での活躍著しいファハド・ファーシルさんが、今作でもイイ仕事をしていたのが印象的。

SPACE BOX様自主上映会　英語字幕にて鑑賞。
昨年10月に鑑賞した、“SUPER STAR”ラジニカーント様の当時封切りしたばかりの最新作。作品登録していただきまして、ありがとうございます。
ラジニ様の通算170作目の主演作品で、アミターブ・バッチャンやラーナー・ダッグバーティといった豪華な面々が脇を固める。
ストーリーは、警察のエンカウンター（銃撃）を巡っての、善悪の判断を問うドラマ。さらには教育問題と誤認逮捕、正統防衛を絡めたような内容。
製作当時の御歳73歳だったラジニ様。だからアクションも拳銃を多用し、格闘戦になっても、向こうが勝手に襲いかかってきて、ラジニ様の繰り出す拳や蹴りに勝手に当たって、自分から吹っ飛んでいく…みたいなパターンの連続。踊りのシーンでも動きのある振付はほとんど無く、まるで往年の“ドリフ大爆笑”のエンディングみたいな感じ。それでもやっぱり“SUPER STAR”なだけあってか、それなりの説得力はあったし、アミターブ・バッチャンとの重鎮2人の共演には「おおーっ！」となった。ラーナー・ダッグバーティが、全然出てこないなぁ…と思っていたら、満を持してのヴィランでの登場。ラジニ様とも充分に渡り合えてた。
終盤「ええっ」という展開に驚かされ泣かされる。英語字幕だったので、起きた事象にしか対応出来なかったけど、細かい説明台詞の意味が解ればもっと感動出来そう。ぜひぜひいつか日本語字幕で再鑑賞出来れば🙏

• #2024劇場とらキチ
• #インド魂
• #2025劇場とらキチ

あ、そろそろ終わりかな？というストーリーの節目が2〜3回ある。特例射殺のこと、冤罪のこと、黒幕のこと…。
でも終わらないのがインド映画。ダンスは冒頭の1曲しかないけど、たっぷり楽しめた。
数日前に10年前のラジニカーントの『Lingaa リンガー』見たけど、歳とってないどころか、若くなってるようにみえる。
長谷川平蔵を助ける密偵のような元泥棒、いいね。