らくだ

ドッジボールのらくだのレビュー・感想・評価

ドッジボール(2004年製作の映画)
3.5
経営難で、借金を返せなければライバル企業に買収されてしまう、というピンチを迎えたオンボロジムのオーナー・ピーターが、借金を返すために賞金5万ドルのドッジボール大会の優勝を狙って、常連客と共に立ち上がる…!という、大人のスポ根モノ…の皮を被ったドタバタコメディです。

この作品の登場人物は敵味方、主役脇役問わず「ものすごいアホ」「そこそこアホ」の2種類の人間しかいないので非常に分かりやすく、さらには発生する出来事も「すごいアホなトラブル」「すごいアホな打開」の2種類しかないので、基本的に細かい事とかもうすべてがどうでもよくなってしまう腕力に捻じ伏せられてしまうんですよね…アホしかいないんだからしょうがないんです。そういうものなんです。
そうは言いつつも、ストーリーの軸としてはしょうもない大人たち(原題の A TRUE UNDERDOG STORY…「負け犬の真の物語」)がドッジボールという競技を経て成長し、卑劣で最悪な悪役と真っ向から戦い、最後には気持ちの良い大逆転で勝利する!というスポーツものとして非常にシンプルな王道を通してくれているのですが、「そうそう、コメディはこれでいいんだよ!」の勢いで次々に畳みかけてくるバカバカしいドタバタの展開に集中できるのが助かります(??)
この作品を観ることで世の中のすべてのわるいことがバカバカしくなってしまう、まさしく「目と耳で摂取するアッパー系ドラッグ」な映画です。


あと、ほんとに10秒くらいだけ急に出てきてオイシイ所をかっさらって消えていくチャック・ノリス役のチャック・ノリス(本物)…あれはいったい何だったんだ…??
らくだ

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