らくだ

キャッシュトラックのらくだのレビュー・感想・評価

キャッシュトラック(2021年製作の映画)
4.0
現金輸送車の警備会社に入社した、取り立てて突出したところがない平凡な男「H」、ある時は輸送車強盗団をひとりで殲滅し、またある時は彼の顔を見ただけで強盗団が怯えて逃走してしまう。そんな謎のヤバい男の正体と、その目的とは…という、ステイサムがステイサムらしく大暴れするクライムアクションです。

ジェイソン・ステイサムって、強くてヤバくてこわいんですけど、そこにクレイジーさ、イカれがないというか、冷静に淡々と暴力をふるうからめちゃくちゃこわいんですよね…まさしくそこが好きでそこが魅力ではあるのですが、この作品でもそれが十二分に発揮されてて最高です。ステイサムが大暴れする映画は良い映画なので… そもそも元軍人だろうが何だろうが、仕上がったステイサムに7人だかそこらで勝てると思ってるのがおかしいんですよ。あまりにも見積もりが甘い…

ストーリーは時系列を前後しながらHの正体とその真相を探り、そして本筋の事件に収束していくので結構複雑ではあるのですが、そのシーンごとに描写の目的がはっきりしているので、飛び飛びする割にはわかりやすく整理されてるなって感じました。
作品の根底にある空気感はだいぶ陰鬱で重苦しくはあるのですが、そこにバリバリに景気の良いガンアクションを乗せてくるので、うまいこと中和されていて良かったです。やっぱり強いオトコが最高に活躍する映画は良いですよね…
らくだ

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