結婚式のために空港に訪れていたごく普通の女性・ジューンは、謎のスパイ・ロイと出会い、あれよあれよという間に彼が秘密裏に繰り広げる戦いに巻き込まれていく…という、それをロイではなく一般人ジューンの視点から追いかけていくド派手で景気のいいスパイアクションです。
胡散臭くて超優秀で顔が良い（なぜならトム・クルーズなので）スパイの縦横無尽の活躍を、彼本人ではなく巻き込まれるジューンの視点から語る、というのがなかなか面白くて、要所要所で「気を失っていたり、その場に居合わせなかった彼女の視点ではわからないこと」がバッサリカットされてるのが潔い作りでした。そのへんの割り切りが視点の説得力につながってる気がしますね。
その中でもただ巻き込まれっぱなしだったジューンが真相のしっぽをつかみながら段々「強いオンナ」に塗り替わっていき、最後には完全にロイを超える存在へと到達するのもまた気持ちが良かったです（なぜならキャメロン・ディアスだからタダモノであるはずがないので）
ラストのジューンの仕返しは最高でした。
雑で乱暴な言い方をしてしまうと「良質なトム・クルーズのPV」とも言えるような作品ではあると思うんですけど、ある意味で気持ちの良いアクション映画っていうのはそういうもんなんですよね。カッコいい男がカッコいい活躍をする映画は良い映画なので…
それでまんまとトム・クルーズのカッコよさを堪能できているので、とても満足です。
