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ツーリストファミリー

ツーリストファミリーの作品紹介

ツーリストファミリーのあらすじ

夜に紛れてスリランカからインドに密入国した一家。夫のダース、妻のワサンティ、2人の息子ニドゥとムッリの4人だ。 母国での貧困から抜け出すため難民となった彼らは、ワサンティの兄の助けで、なんとか州都チェンナイに居を定める。身分を偽り、言葉で素性がバレない様に近所との接触を控えて、新天地での生活を始めた4人。 しかし、素朴で人懐っこい彼らは、職を探し、狭い町内で様々な出来事に巻き込まれながら、次第に周囲の人々との交流が生まれていく。そんな中、テロ事件を追った警察の疑いの目が彼らに向けられる。 容疑者として追い詰められた彼らと町の人々が最後に起こした奇跡とは?

ツーリストファミリーの監督

アビシャン・ジーヴィント

原題
Tourist Family
公式サイト
https://spaceboxjapan.jp/touristfamily/
製作年
2025年
製作国・地域
インド
上映時間
127分
ジャンル
ドラマ、コメディ
配給会社
SPACEBOX

『ツーリストファミリー』に投稿された感想・評価

ぶみ
3.0
国と国より、人と人。

アビシャン・ジーヴィント監督、脚本、シャシクマール主演によるインド製作のドラマ。
スリランカからインドに密入国した家族の姿を描く。
密入国する家族の夫妻・ダースとワサンティをシャシクマールとシムラン、二人の息子・ニドゥとムッリをミドゥン・ジェイ・ジャンガルとカマレーシュ・ジャガンが演じているほか、ワサンティの兄としてヨーギ・バーブが登場。
物語は、スリランカの北端部で海を眺める家族四人のカットでスタート、暗転した後には、もうインドに到着しているので、違法で移民する様を描くようなサスペンスではなく、その後の話であることが示されるオープニングとなっている。
そこで、いきなりインドの警察官に見つかるものの、そのやりとりがかなりのコメディ調だったのは、本作品の作風が端的にわかるもの。
以降、妻の兄の助けにより、一家がインドのチェンナイにて住むことができることとなり、職を探したり、近所の人々と交流したりといった家族の姿を中心に展開、前述のように、要所要所に笑いを取り入れながら、移民ではあるものの、明るく日々を生きていくその様子は、何とも微笑ましく感じた次第。
ただ、かなり登場人物が多くて名前も覚えにくく、かつビジュアルが似たような人も少なからずいたので、ややもすると、「これ、誰だっけ」と感じてしまったと同時に、コテコテのコメディが苦手な私としては、本作品はそこまでのものではなかったにせよ、笑いのツボが今ひとつ合わなかったのは残念だったところ。
クルマ好きの視点からすると、序盤に家族が乗り込むクルマが、日本では未発売で新興国向けに開発されたヒンジドアのミニバンであるトヨタ・イノーバと思しきものであったのは、見逃せないポイント。
冒頭、違法移民を奨励しているわけではない旨のキャプションが入るのだが、日本ではあまり触れることのない移民問題をハートフルなドラマで軽やかに描き出し、方言の使い方をうまく字幕にした日本版の苦労が偲ばれるとともに、インド作品にありがちな突然脈絡もなく挿入される歌やダンスではなく、しっかり意味を持たせたものであり、3時間近くの長尺になりがちなところを、2時間少しで十分楽しめるものに仕上げていたのには、思わず「やれば、できるじゃん!」と言いたくなった一作。

ようこそ、ケーシャヴァナガルへ。
RIN
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「難民が社会の中でどう存在できるのか」
タイトルが巧妙だけれど、社会の中で存在するために、人は自分の正体を隠すという普遍的情緒が、根底のテーマにあると思う。基本はコメディ、ただそれは生き延びるためのユーモアで、温かい話だと思って見ているのに、突然現実の重さが襲ってくる。この緊張の組み込み方が見事で、ませた弟くんの差し色が大好きだった。
私の知るインド映画(マサラムービー)は、「ムトゥ踊るマハラジャ」で一盛り上がり、「きっと、うまくいく」で一盛り上がり、3時間程の大作で分かりやすい娯楽作でアクション·メロドラマ·ダンスシーンに歌のフルコースだけじゃない作品が、矢継ぎ早に上陸するようになりましたね。「ダンガルきっと、つよくなる」、「バーフバリ 王の凱旋」、「めぐり逢わせのお弁当」、「RRR」と。
そして本作品は、王道のインド社会派コメディーです。
義兄の手助けのもと、スリランカからインドに滑り込んだ移民家族。やたらと他人を気遣う父親、ご近所の奥さん連中の中心となる母親、口八丁のお調子者の末っ子、一見ツッケンドンでも心底家族想いの長男。
なんとかインド社会に同化しようとするも、どうにも逃れられそうにないピンチが襲い掛かるのですが・・・!?
まあ、見事なまでのキャラクター設定と演出で、鑑賞後にも「またこの家族と再会したい!」と思わせる、この手の作品の成功の証しといえる感情が芽生えております。日本人だろうがインド人だろうが、こんなベタベタな人情劇は大好物なんでしょうね。
これを「ご都合主義」などと批判する人間とは到底理解し合えないし、映画を何だと思っているのやら?ドキュメンタリーだけ観てなさいよ!なんてね。

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