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ビッグ・リボウスキのRのレビュー・感想・評価

ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)
3.8
何とおかしな映画であることか! ストーリーの筋自体はまあ普通に謎解きサスペンスっぽい話なんやけど、あらゆるシーンがおかしすぎる! 主人公は無職でボーリングばっかやってるルーザー感満点のオヤジ、リボウスキ。こいつんちに突然身に覚えのない借金取りがやって来て、ボコられた挙句、お気に入りの敷物に放尿される。のちに、大金持ちの別のリボウスキが存在し、そいつと間違えられたことを知った彼は、とりあえず敷物を弁償してもらうべくリボウスキ邸宅へ行くんやけど、そこから謎に満ちた誘拐事件に巻き込まれていく。ってな話で、まぁミステリーの流れとしてはふつうの話やし、かなり強引かつご都合主義的なんだけど、ポイントは全然そんなとこになくて、とにかくワンシーンワンシーンのバカさがメイン。出てくる人物も全員キャラ濃すぎかつクレイジー。で、回収されない伏線やヘンテコなネタのオンパレード。あのチンコなんやったん⁉︎笑 そしてそのゆるさこそがまさにこの映画の魅力となっている上に、そこにわけわからんカウボーイの深イイお話で、何じゃそりゃ! ってなるけど、画面設計のポップな美しさが目に爽やかで、音楽もよくて、とにかく楽しかった。ベトナム帰還兵のデブとジュリアンムーアのセックスおばさんがツボだった。わっけわからんけどなんかまた見たくさせる不思議な映画。
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