ガメラ生誕60周年プロジェクト【平成ガメラ３部作】ドルビーシネマ復活上映その1。
“ガメラは子供の味方”というデフォルトを、勾玉を介して藤谷文子と繋がることで表現したわけだ。今さらだけど、なるほど。
「世帯」を「しぇたい」と発音している螢雪次朗の長崎弁は本物。「先生、背中に蝉が」は「しぇんしぇーしぇなかにしぇみが」。

福岡ドームはバブル期にできて、屋根の開閉は1回100万円かかるらしい。「バブル崩壊で開けられません」とならずに良かった。
「シティ情報ふくおか」を作ってた出版社「プランニング秀巧社」の名前がエンドロールにあって懐かしい。地方のアナログ文化が元気だった時代だったよね。

数年前に4KリマスターBOXを手に入れて、それに収録されているBlu-rayディスクで見た時にも、これまで見てきたものより格段に綺麗になっていて感動を覚えた記憶がある。

今回はそこからさらにHDR用に編集を加えており、自宅と劇場(しかもDolby cinema)というこれまでと全く異なる視聴環境とはいえ、自分がまるでその場にいて、肉眼でこの光景を見ているのではないかと感じるくらい没入感が上がっており、何度も見返している作品にも関わらず、新鮮な気持ちで楽しむことができた。

平成ガメラシリーズは、HD化だったり4K化だったりHDR化だったり、手を変え品を変えリバイバルされ続けているが、今回見直してみて、それだけの手間をかけて残し続ける価値のある作品だと改めて感じた。

▷[2020.12.3 丸の内ピカデリー 4K HDR版 ドルビーシネマ上映にて再度観賞した際はまだこのページがなかった為、通常版のページに載せていた感想をこちらに移動。]

大好きな本作が4KHDRで、しかもドルビーシネマ上映で観賞できるということで迷わず観賞。

本当は翌週に観に行こうと思って予定を入れていたのだけど、アト6で宇多丸さんが是非見に行くべきと語っているのを聴いたらなんと上映が本日までとのことで急遽予定をキャンセルして観に行った。楽しみにしていた予定キャンセルは手痛いものの、公開当時に観に行った以来の劇場観賞、しかも4K HDR ドルビーシネマでの観賞ともなれば最高でしかない！！

ガメラとギャオスがそれぞれ別の方向から目覚めて徐々に人類に認知されていって交差するワクワク感や、怪獣達の謎を紐解いていくミステリー的な要素は非常に面白い。ギャオスの残虐性や特撮技術ならではの生々しさも昨今なかなか観られない素晴らしい出来。

終わった後場内で起こった拍手に"皆この作品大好きなんだな"と思えた嬉しい映画体験だった。