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オブセッション 災愛の作品紹介

オブセッション 災愛のあらすじ

想い続けた彼女の心を掴むため、青年は禁じられた願いに手を伸ばす。 「ワン・ウィッシュ・ウィロー」 ――その願いの代償、膨張する“愛”に襲われ、想像を絶する惨劇に呑み込まれていく。

オブセッション 災愛の監督

カリー・バーカー

原題
Obsession
公式サイト
https://www.universalpictures.jp/micro/obsaiai
製作年
2025年
製作国・地域
アメリカ
上映時間
109分
ジャンル
ホラー恋愛スリラー
配給会社
パルコ、ユニバーサル映画

『オブセッション 災愛』に投稿された感想・評価

kuu
3.8
『オブセッション 災愛』
原題または英題 Obsession
製作年 2025年。上映時間 108分。
映倫区分 R15+ 製作国 アメリカ

内気な青年の愛されたいという願望が制御不能な恐怖へと転じていく様子を描き、新人監督による製作費100万ドル未満で挑むアメリカ産ロマンティックホラー。

愛されることは救いであるはずやのに、その出力が限界を突破して暴走し、自分を侵食していく。映画『オブセッション 災愛』が示す、ネオ・ロマンティックホラーは、この愛のディストピアにこそあるかな。恋愛初期の相手のすべてを知りたいとか、四六時中一緒にいたいなんて甘い執着が、そのまま命を脅かす凶器へと反転していくプロセスはあまりにもリアルで、心理的に深くえぐられ怖い。
 
この現代の地獄絵図を描き出しているんが、主演キャストふたりの化学反応。内気で自信のない青年ベアを演じたマイケル・ジョンストンは、こちら側の共感をじわじわと誘う危ういキャラを繊細に構築していました。一方で、ヒロイン・ニッキーを演じたインディ・ナバレッテの演技も善き。最初は誰もが憧れるチャーミングな存在でありながら、まじないの代償によって徐々に内面が変貌していく様は、ぞっとするほどの妖しさに満ちてた。彼女の瞳の光がふっと消える瞬間、スクリーンの温度が数度下がるような錯覚を覚えたほど。
 
この極限の心理戦を支えるのが、全米で異例のヒットを記録し、A24やブラムハウスをも唸らせたという製作背景。監督を務めた20代の新鋭カリー・バーカーは、YouTubeでの動画製作で磨いた視聴感覚と一瞬で引き込む演出力を今作品に注入している。予算100万ドル未満という制限を逆手に取り、静と動の音響コントラストや日常の物音を不穏に響かせることで、無駄のないソリッドなサスペンス・スリラーを作り上げてました。古典的な怪談の骨組みに、現代人の精神的な脆さをスパイスとして加える手腕は見事というほかない。
 
誰もが一度は夢想する完璧な愛が、ひとたび歯車を狂わせれば自分を飲み込む地獄へと直結している。今作品は、孤独に慣れきった現代の若者が抱く誰かに無条件で狂おしいほど愛されたいという普遍的な渇望の隙間にスルリと入り込み、甘美なロマンスを最悪の悪夢へとすり替えていく。自分の部屋の静けさが妙に愛おしく、同時に少しだけ不穏に思えてくるよな、皮膚の内側にじっとりと残る作品でした。


孤独で内向的な青年ベアは、恋心を寄せている女性ニッキーと距離を縮めたいとの思いから、願いをかなえてくれるという不気味なまじない「ワン・ウィッシュ・ウィロー」に手を出してしまう。しかし、純粋だったはずの恋愛感情は次第に執着(オブセッション)へと変貌し、ベアは想像を絶する惨劇にのみこまれていく。

YouTubeで配信したスケッチコメディ動画や長編ホラー動画「Milk & Serial」で注目を集めた新鋭クリエイターのカリー・バーカーが劇場映画監督デビューを果たし、ジャンプスケアとユーモアを巧みに操りながら人間の内面的恐怖を描き出す。主演は「クルーガー 絶滅危惧種」など映画・ドラマへの出演のほか、アニメ・ゲームの声優としても活動するマイケル・ジョンストン。テレビドラマ「スーパーマン&ロイス」のインディ・ナバレッテがヒロイン役を務め、理想的な恋人として現れながらも次第に不穏な変化を見せていくニッキーを存在感たっぷりに演じた。
symax
3.8
何でも一つだけ願いを叶えることが出来るという"願いの柳"…

ニッキーに対する想いを伝える事が出来ないベアが願ったのは、

"誰よりも僕を愛してくれますように…"

その願いは叶ったのだ…

ニッキーは、誰よりもとってもとってもとってもとっても僕を愛してくれるようになったのだ…

ただ…


最近はYouTube出身の監督さんの斬新な作品が増えましたねぇ。

安心安定のブラムハウスが惚れ込んだ事はある面白さ。

人怖サイコパスモノかと思わせておいて、実は…的な…

ベア目線でストーリーが展開するので、最初は"願いの柳"なんてオカルト要素入れずに純粋にサイコパスにしちゃえばイイのにと思っていたのですが…

…鑑賞後、冷静に考えてみますと、主人公ベアのヘタレぶりよりも、ベアの鬼畜ぶりの方が際立ち、真の意味で人怖なんはベアの方ではないかと…

だってコレ、ニッキー目線でみると、散々な目に遭ってるのはニッキーの方なんじゃない?

勝手にベアを愛するように仕向けられてんのにベアには怖がられ、終いには"元のニッキーに戻って"とか言われる始末…酷いよね…

ベアの友達のイアンも、良いヤツそうな顔して実は鬼畜…ベアの事が好きなサラが一番まともだったりする…

単純なホラーかと思いきや、心の闇を見せ付ける奥深い作品だな〜と感心しっぱなしでしたわ…

…にしても"パール"を鑑賞した時にも思いましたが、"張り付いた笑顔"にはビビる…めちゃめちゃ怖いやん…
ゆき
4.0
#2026-094🩸☹️🩸

Nikki:I love you so so so so so much.
(あなたをとっても、とっても、とっても、とっても、とっても、愛してる。)


【トリビア(ネタバレなし)】

・本作の原題は「Obsession」である。意味は「執着」を指す。

・本作は2026年5月15日に公開されたアメリカ映画。日本では2026年7月17日に公開された。製作はCapstone Pictures、Blumhouse Productions、Tea Shop Productions、Under the Shell。配給はFocus Features(日本ではパルコ)。

・本作の配給権は、2025年9月5日にトロント国際映画祭のMidnight Madness部門でワールドプレミア上映された後、複数の配給会社による争奪戦を経て、Focus Featuresがおよそ1500万ドル(日本円にしておよそ22億1800万円)を超える金額で獲得した。

・本作の製作費は約75万ドル(当時の日本円でおよそ1億1000万円)である。世界興行収入は約4億2900万ドル(当時の日本円でおよそ630億円)で、製作費100万ドル未満の作品としては史上最高クラスの興行成績を記録した。
 ただし監督/脚本を務めるCurry Barkerによると「製作費はもっと少ない」らしい。

・監督/脚本を務めるCurry Barkerは、YouTubeチャンネル「that’s a bad idea」においてコメディやホラーの短編映像を公開していたクリエイター出身である。
 2023年には短編ホラー作品「The Chair」や長編ホラー作品「Milk & Serial」を公開したところ注目を浴びるようになった。そして本作のプロデューサーであるJames Harrisに注目され、本作のプロジェクトに携わることとなった。
 1999年生まれであり、本作公開当時は25歳である。

・Ian役のCooper Tomlinsonは、本作のプロデューサーの1人であり、監督/脚本を務めるCurry Barkerの友人である。YouTubeチャンネル「that’s a bad idea」はCurry BarkerとCooper Tomlinsonが共同で作ったチャンネルであり、チャンネルで公開されている作品にも多数出演している。

・本作のプロジェクトは当初、監督/脚本を務めるCurry BarkerがYouTubeで公開した短編ホラー作品「The Chair」の長編リメイクであった。
 しかしCurryが長年温めていたアイディアとして、本作を提案したころ採用された。

・本作の主要撮影は2024年10月下旬に開始され、およそ20日間で行われた。その後の追加撮影を含めておよそ26日間である。撮影は主にアメリカのカリフォルニア州で行われた。

・本作は、口コミによりほぼ前例のない興行収入の伸びを見せヒットした作品である。
 本作はアメリカにおいて、およそ3000館(アメリカ全体の50%強)の映画館で封切られた。マーケティングも最小限、無名のキャストという作品でありながら、観客からの口コミにより人気に火がついた。
近年のアメリカ映画市場では2週目には興行収入は下落するのが当たり前であり、下落率を40%程度に収めることができれば人気のある作品として評価される。しかし本作は逆に興行収入が40%も『増加』した。連休などでもなく、また公開2週目には上映館数の増加は2%にも満たなかったにも関わらずである。3週目にはさらに15%も増加した。
 このように連休でもないシーズンに3週連続興行収入が上昇し続けたのは、1982年の映画「E.T.」以来の快挙である。

・低予算ホラー映画で知られるBlumhouse ProductionsのCEOであるJason Blumは、本作でエグゼクティブプロデューサーを務めた。また、監督/脚本を務めるCurry Barkerについて「低予算と短期間で本作の制作を成し遂げたことは本当に素晴らしい。まるで長年長編映画を撮り続けてきた監督のようだ」と高く評価している。

・映画「ジョーズ」「E.T.」「ジュラシック・パーク」など数々の名作を手掛けた映画監督のSteven Spielbergは、本作を鑑賞し「気に入った」と賞賛している。また本作が低予算で制作されたことを高く評価している。

・本作の撮影は、長回しを主体にしている。これは監督/脚本を務めるCurry Barkerが考えた試みである。しかし編集用の別アングルや切り返しの撮影をしていないため編集時にテンポを調整できないという課題に衝突した。そのため、撮影の前に事前にテンポを決めなくてはならなかった。

・本作は予算削減のため、プリプロダクションの段階で映画に登場するすべてのロケーションをLiDAR技術を使って3Dスキャンし、デジタルモデルを作成した。このデジタルモデルを活用することですべてのショットを事前に計画し、撮影を最小限にした。

・本作では、本来はゲームを制作するためのソフト「Unreal Engine」を使って、映画全編のストーリーボード(絵コンテ)を制作した。Unreal Engine内の3Dキャラクターにポーズを取らせ、ゲームのような操作でカメラを自由に動かしながら、全シーンの構図やカメラワークを決定し、撮影前の段階で作品全体の構成やテンポをほぼ完成させていた。

・Bear役には多くの俳優がオーディションを受けたが、Michael Johnstonは監督のCurry Barkerが求めていた「純粋で無垢な雰囲気」と特徴的な声が決め手となり抜擢された。また「言うべきこと/やるべきことがあるのに一歩踏み出せない」というBearの抑制された内面を表現する演技も高く評価されている。

・Bear役のMichael Johnstonは声優としてキャリアを始め、その後実写俳優として活動を始めたという経歴を持っている。なお声優としては日本の作品にも英語版の声優として出演している。代表的なものとしては、ゲーム「テイルズ オブ ゼスティリア」のミクリオ、アニメ「鬼滅の刃」の正一(鼓屋敷で善逸と行動していた少年)などがある。

・Nikkiを演じているInde Navarretteは、本作撮影後、公開までの1年半ほど俳優としての仕事がなかった。オーディションは受けていたものの役を得るには至らなかった。しかし家賃は払わなければならなかった為、犬の散歩代行やライブ配信サービスTwitchでゲーム配信を行う事で生活していた。
 ゲーム配信については、COVID-19によるパンデミックの際に自作のパソコンを作成したことをきっかけに開始した。なお本作公開前にTwitchのフォロワーは6.3万人で、ゲーム「ラストオブアス」「アウトラスト」「フォートナイト」などをプレイしていた。
 2026/7/25現在、Twitchの配信アーカイブは殆ど残っていないが、YoutubeのInde Navarrette自身のチャネルに一部が投稿されている。


↓以下トリビア(ネタバレあり)↓









































Nikki:The air was charged by the distinct call of a night bird.
(夜鳥のはっきりとした鳴き声が、空気を張りつめさせていた。)

Nikki:His face was obscured but I knew he was looking at my chest, each side stretching, recently mature, to different sizes.
(彼の顔は闇に隠れて見えなかったけれど、私は彼の視線が私の胸に注がれていると分かっていた。最近大人になった私の胸は、以前とは違い、大きく豊かになっていた。)

Nikki:"And so, come lie with me like the old woman taught us when we were children," I said.
(「さあ、私と一緒に横になって。おばあさんが子どもの頃の私たちに教えてくれたように。」と私は言った。)

Nikki:He closed the door and leaned against it.
(彼はドアを閉め、そのまま背を預けた。)

Nikki:"You're not my wife, Gretel," he said.
(「君は僕の妻じゃない、Gretel」と彼は言った。)

Nikki:"I'm more than your wife.I am your sister."
(「私はあなたの妻以上の存在。私はあなたの妹。」)

Nikki:Hansel flinched and reached for the door handle.
(ヘンゼルは身をすくませ、ドアノブへ手を伸ばした。)

Nikki:I knew he would not leave this place.
(でも私は分かっていた、彼はこの場所を離れないと。)

Nikki:He would relent and choose to be inside me like he had many nights before.
(彼はやがて折れて、これまで幾度となくそうしてきたように私の中へと戻ってくる。)

Nikki:If not, I would fillet his meaty forearm, roll it like a stick of licorice and insert the flesh between my legs.
(もし戻ってこないなら、私は彼の肉厚の腕を切り裂きリコリスのお菓子の様に丸めて、その肉を私の両脚の間に押し込むでしょう。)

Nikki:Hansel is my soul.
(Hanselこそ私の魂。)

Nikki:A love only the branch of a willow tree could conjure.
(柳の枝だけが呼び起こせるような愛。)

Nikki:Brother, you will be inside me tonight.
(兄さん、今夜あなたは私の中にいる。)




Nikki:New book I'm working on.
(新しく本を書いてるの。)

Nikki:I don't have to drink.
(お酒は飲まなくていいよね。)








【トリビア(ネタバレあり)】

・本作はアメリカのアニメシリーズ「ザ・シンプソンズ」のシーズン3の第7話「新ハロウィーンスペシャル」の3つの短編のうちの1つ「Lisaの悪夢」に出てくるMonkey’s Paw(猿の手)に着想を得ている。
 Monkey’s Paw(猿の手)は1902年に刊行されはイギリスの小説家W・W・ジェイコブズによる短編ホラー小説「猿の手」が元ネタであり、猿の手のミイラには指の数だけ願いを叶える力が宿っているが、願いは叶うが大きな代償も支払うこととなる。「Lisaの悪夢」でも同様のMonkey’s Paw(猿の手)を手に入れるが、願いを叶えるたびに代償を支払うことになりシンプソンズ一家はその代償に翻弄されることになる。
 監督/脚本を務めるCurry Barkerはこの作品を観てから本作の構想を持っており、ついに本作で披露することになったが、Monkey’s Paw(猿の手)はあまりにも有名であるため、One Wish Willowという別のものを考えだした。

・本作は観客を驚かせることよりも、不快感を感じさせることを重視して演出されている。これは監督/脚本を務めたCurry Barkerの考えで、Bearと同じ居心地の悪さや心理的な恐怖を観客自身にも体感させるためである。

・本作の製作会社や配給先を探していた段階で、「Bearをもっと勇敢でヒーローらしい主人公に書き直すなら200万ドル(当時の日本円でおよそ2億9000万円)を支払う」というオファーがあった。
 しかし監督/脚本を務めたCurry Barkerは、Bearが善人ではなく恋愛関係を維持しようとするあまり誤った選択を繰り返す人物だからこそ物語が成立すると考え、このオファーを断った。

・本作公開2026年5月15日時点の主要なキャストおよびスタッフの年齢は以下の通り
  Curry Barker(監督/脚本):25歳
  Michael Johnston(Bear役):29歳
  Inde Navarrette(Nikki役):25歳
  Cooper Tomlinson(Ian役):24〜25歳 
  Megan Lawless(Sarah役):26歳
  Andy Richter(Carter役):59歳

・本作で登場するおまじない「One Wish Willow」は実在しない、本作オリジナルのものである。
 本作の公開の際のキャンペーンなどおいて公式レプリカがプレゼントさせた。また公式のオンラインショップでも販売された。

・One Wish Willowのデザインは、本作の制作の初期段階から最重要の小物としてデザインが進められた。複数の試作を重ね、昔ながらのジョークショップや駄菓子屋の景品のような懐かしさと不気味さを併せ持つデザインとなった。プロダクションデザイナーのVivian Greyによると本作は子供向けのテレビ番組のグッズという設定である。そのため大量生産されたプラスチック製として製作された。
 パッケージには「Tabi Cat Curiosities」という製造会社名と猫のロゴが描かれている。「Tabi」とは、監督/脚本を務めるCurry BarkerとIan役のCooper Tomlinsonが共同で作成したYouTubeチャンネル「that’s a bad idea」の頭文字を取ったものである。
 なおパッケージデザインは、監督/脚本を務めるCurry Barkerと、彼の母親でありプロのグラフィックデザイナーであるAmy Vegaが担当した。

・本作の宣伝として、アメリカのロサンゼルスやニューヨークに巨大な看板が設置された。最初の看板には「I love you so so so much. xo Nikki. Text me?(とっても、とっても愛してる。キスハグ、Nikki。メッセージして?)」という手書き風の文字と電話番号が書かれていた。
 その後しばらくすると看板に「are you busy? I still haven't heard from you...(忙しいの?まだ連絡くれないけど…)」「you know I would do anything for you right?(あなたのためなら何でもするって知ってるよね?)」「are you gnoring me? I'm So sorry if I'm freaking you out but I Just really miss you.(私を無視してるの?怖がらせてたら本当にごめんね。でもどうしてもあなたに会いたい。)」と不穏な文字が追加される。
 最後には「WHY HAVEN'T TEXTED ME(なんでメッセージくれないの)」「WHY DON'T YOU LOVE ME??(なんで愛してくれないの??)」「YOU WISHED FOR THIS!(あなたがこれを望んだんでしょ!)」と過激な文字が追加され、本作の不穏さを表現している。
 なお看板に書かれていた電話番号にメッセージを送るとNikkiから不穏なメッセージやボイスノートなどが届くようになっていた。

・監督/脚本を務めるCurry Barkerは、Bear役のMichael Johnstonの自宅に主要なキャストを集めて、2018年の映画「ヘレディタリー/継承」の上映会を行い、本作の方向性を示した。当初は試写室で行う予定だったがプロジェクターが動かなかったため、本人の提案によりBear役のMichael Johnstonの家で行われることとなった。Nikki役のInde Navarretteはホラー映画は好きであったが、あまりの怖さに悲鳴をあげて部屋から飛び出しMichaelの寝室に閉じこもってしまった。また上映会が終わって帰宅する際、すでに外は夜で真っ暗だったため、彼女は自分の車まで走って乗り込んだ。さらに運転中に背後で車のマフラーのバックファイア音が聞こえた際には驚きのあまりアクセルを踏んで急いで走ったという。

・Nikki役のInde Navarretteは、Nikkiを演じるにあたり2018年の映画「ヘレディタリー/継承」のToni Collette、2022年の映画「パール」のMia Gothの演技からインスピレーションを受けている。

・Nikkiの生意気で強気なキャラクターは、Nikki役のInde Navarretteの演技によって作り出された。
 当初のNikkiは誰にでも優しく親しみやすい、隣の家にいそうな女の子として描かれていた。ホームレスにお金を渡す場面などがそのキャラクターを表していた。しかしそのキャラクターをIndeが演じたことにより生意気で強気なキャラクターが追加された。監督/脚本を務めるCurry Barkerは、このキャラクターによってBearがNikkiにとって友達止まりであるという事を強調する事となり、うまく作用したと語っている。

・本作の撮影では、クロマキー合成用の背景としてのグリーンバックやブルーバックが使われておらず、巨大なLEDスクリーンに背景の映像を流して行われた。

・本作において何度か車を運転しているシーンがある。このシーンは実際に車を運転しておらず、巨大なLEDスクリーンに背景の映像を流して撮影されている。

・本作は全編を通してBearの視点で物語が描かれている。例えば、Sarahが大学の合否通知を受け取って開く際も、Bearにのみピントが合われられている。

・本作には何度かジャンプスケア(突然音を出したり、突然人や物などが現れて、観客を驚かせるホラーの基本的な演出)を使用しているシーンがある。
 監督/脚本を務めるCurry Barkerは、ジャンプスケアの従来の使い方は好みではなく、「気持ち悪い」「何か嫌だ」と感じさせる心理的な不快感や、「次に何が起こるか分からない」という緊張感を重視した「モダン・ジャンプスケア」と呼ぶべき恐怖表現を追求したと語っている。
 また、本作で大きな音が鳴る場面についても、「驚かせるためではなく、その場面で実際に大きな音がする出来事だから使っている」と説明している。

・本作の衣装デザインを務めたBriar Jamesによると、本作のキャラクターの衣装にはテーマとなるカラーがあった。Bearはだらっとした雰囲気やニュートラルな立場として茶色を着用している。Nikkiは序盤では落ち着いた印象を与える青色を着用しているが、One Wish Willowの魔法にかかってからは危険や情熱を表す赤色を着用している。Sarahは気まぐれでファンタジーようなイメージの紫色を着用している。IanもNikkiと同様に落ち着いた印象を与えるため緑色や青色を着用している。またアクセサリーにもテーマがあり、Nikkiは銀のアクセサリーを、Sarahは金のアクセサリーを着用している。

・本作の衣装は、血糊や嘔吐物などによる汚れが頻繁に発生することから、多いものでは12着も同じ衣装が準備された。

・主人公はBearと呼ばれているが、これはニックネームであり、本名はBaron Baileyである。
 これはBearの制服の時に首に下げているネームプレートが「BARON」であることから確認できる。

・Bearが飼っている猫のSandyはもちろん100%人形である。種類としてはGray tabby(サバトラ)として製作された。

・Bearの家には猫の写真がいくつか飾ってある。これは小道具担当でありSandyの人形を作ったLuke Cullが実際に飼っている猫の写真である。ただしその猫はSandyと違いBrown tabby Manx(尻尾のないキジトラ)てある。

・Bearが使用している携帯電話は、監督/脚本を務めるCurry Barkerの兄弟であり、本作のプロダクションアシスタントを務めるJeffrey Barkerの私物である。
 当初は撮影用に別の携帯電話を用意していたが、想定していたように動作しなかった。そこでCurry BarkerがボロボロのAndroid端末を持っていないかスタッフに呼びかけたところ、Jeffrey Barkerが予備の携帯を2台持っていることが判明。そのうちの1台がBearの携帯として採用された。
 採用された携帯電話は画面には大きなひびが入っておりケースも付いていなかった。このボロボロ加減が、持ち物にあまり気を遣わないBearのキャラクターをより強調する要素となっている。

・日本では、本作公開から3週目の2026年7月31日より、入場特典としてOne Wish Willowのパッケージのペーパークラフトが数量限定で配布された。ただし、このペーパークラフトは本作で出てくる三角柱の形とは異なり、四角柱となっている。

・日本では、本作公開から5週目の2026年8月17日より、入場特典としてポストカードが数量限定で配布された。
 片面は、前述したアメリカのロサンゼルスやニューヨークに設置された巨大な看板にもなったNikkiからのメッセージが描かれている。もう片面は、花瓶を持ったNikkiが描かれている。

・本作冒頭、BearがNikkiへの告白の練習をするシーンから本作は始まるが、本作の冒頭の初期バージョンでは全く異なるものだった。
 初期バージョンの本作冒頭は、まずテレビの画面から始まり、カメラが下へ移動して、猫のSandyの遺体が映り、そのまま回転してソファに座っているBearの姿が上下逆さまに映るという構成だった。これは本作のラストシーン(まずソファに座っているNikkiから始まり、カメラが下へ移動して、Bearの遺体が映り、そのまま回転してテレビの画面が上下逆さまに映る)と同じ構成である。
 しかし試写会での観客のリアクションから、監督/脚本を務めるCurry BarkerはBearの性格やNikkiへの恋心をもっと描くべきと考えたため、当初のシーンをカットし、告白の練習をするシーンを撮影して本作冒頭に追加した。

・本作冒頭、BearがNikkiへの告白の練習をするシーンで、Ianはデニムのボタンシャツを着ている。その夜にNikkiはデニムのジャケットを着ている。これはIanとNikkiの関係を暗に示唆しているためにわざと被らせている。
 
・映画冒頭、BearがNikkiへの告白の練習をするシーンで、IanがBearに対し「seven year late promposal(7年遅れのプロム・プロポーズ)」と発言している。このことから本作の舞台は高校時代のプロムから約7年が経過しており、Bear、Nikki、Ian、Sarahの年齢設定はおよそ24~25歳前後であると推察される。

・本作冒頭、Bearは猫のSandyを葬った後、自室に行ってベッドに腰掛ける。このベッドに本作の原題「Obsession」と刺繍がされている。これはCGなどではなく実際に刺繍されたものである。

・本作序盤、Bearが自宅のベットでNikkiのInstagramの投稿を見ているシーンがある。このNikkiの投稿には「liked cooper_tomlinson(いいね! cooper_tomlinson)」と表示されている。cooper_tomlinsonはIanを演じているCooper Tomlinsonである。

・本作序盤、BearはNikkiへのプレゼントを買うために水晶やパワーストーンなどを販売している商店に行くシーンがある。このシーンはカリフォルニア州のBurbankにあるThe Green Manという実在するスピリチュアル用品店で撮影された。

・本作序盤、Bear達はバーで開催されるトリビア大会に参加している。このシーンはカリフォルニア州のBurbankにあるThe Roguelike Tavernという実在するグリル&バーで撮影された。

・本作序盤、Bear達はバーで開催されるトリビア大会に参加している。このシーンでバーテンを演じているのは監督/脚本を務めるCurry Barkerの友人である。Kyle Kellerである。彼はCurry BarkerのYouTubeチャンネル「that’s a bad idea」で公開されている作品にも出演している。

・本作序盤、Bear達はバーで開催されるトリビア大会に参加している。実はこのとき、Bear役のMichael Johnstonは普段着けているコンタクトレンズを家に忘れてきてしまっていた。そのためおよそ50cm先までしか見ることができないなか撮影に臨んでいた。

・本作序盤、Bearたちがトリビア大会に参加する。このトリビア大会で司会の役は、監督/脚本を務めるCurry Barkerの父であり劇作家のJeff Barkerが演じている。

・本作序盤、トリビア大会の後にNikkiがSarahから20ドル札を借りてホームレスに渡すシーンがある。このシーンでホームレス役を演じているのは本作の助監督のGrayson A. Shapiroである。

・本作序盤、BearがOne Wish Willowを使って願いを叶える前、NikkiはBearに恋愛感情があるような、ないような態度をとっている。
 撮影時には同じシーンを「Bearを恋愛対象と見ている」Nikki版と「Bearを親友として見ている」Nikki版の2バージョンを撮影し、それらのシーンを混ぜ合わせることで、Nikkiが本当にBearに好意があるのかを曖昧にしている。

・本作序盤、BearがOne Wish Willowを使い願いを叶えようとする。この時使ったOne Wish Willowは、Bear役のMichael Johnstonが記念に持ち帰っている。

・本作序盤、BearがOne Wish Willowを使って願いを叶えた直後、NikkiがBearの車に戻ってきて「I know what you're trying to do.(あなたが何をしようとしてるかわかってる。)」と言った後、どちらに行くか迷ったようにウロウロし笑うシーンがある。これはアドリブというか、Nikki役のInde Navarretteのミスである。
 本来は助手席に座るために車の反対側に回るシーンなのだが、夜中3時の撮影ということもあってか、右に進むべきなのに左に曲がり、右に進むべきだと気づき、再び左に曲がり、再び右に進むべきと気づいて…と混乱してしまい笑ってしまった。その後のBearが笑いながら「What the f**k!?(何やってるの!?)」と言うのも、もちろん脚本にはないツッコミである。本来はNGカットであるが、そのまま採用された。

・本作序盤、NikkiがBearにキスした直後、 Bearに突き飛ばされるシーンがある。監督/脚本を務めるCurry Barkerはこのシーンを撮影した際に、この映画が成功することを確信した。

・本作序盤、NikkiがBearの部屋のベッドにいる時、ベットサイドの時計の時間がシーンごとに時間がバラバラになっている。公開当時ファンの間でこれは何か意味があるのではないかと考察が飛び交った。しかしながら、これは意図しているものではなく単純なミスである。

・本作でBearたちが働いている楽器店のシーンは、アメリカ合衆国のカリフォルニア州San Fernandoの実在する楽器店「Cassell’s Music」で撮影された。この店舗は、1992年の映画「ウェインズ・ワールド」で使用されたロケ地としても知られている。
 Cassell’s Musicは本作の撮影が行われた2024の翌年の2025年に、約78年間続いた営業を終了した。

・本作でBearたちが働いている楽器店の店主Carter役は、撮影に使用された実在の店Cassell’s Musicの実際のオーナーであるEd Intagliataが出演を予定していた。
 しかし、脚本に含まれる卑語を宗教上の理由から別の表現に変更してほしいと申し出たものの、監督/脚本を務めるCurry Barkerは脚本を変更しなかったため、出演を辞退した。
 結果として、この役にはAndy Richterが起用された。

・本作でBearたちは楽器店で制服を着て働いている。本作撮影後、キャストたちは記念に楽器店の制服を持ち帰った。

・本作序盤、IanからNikkiがMDMAを服用しているのではと言われたBearが、自宅にてパソコンでChatGPTにMDMAの副作用について質問しているシーンがある。このパソコン画面には以下のように、過去の質問の履歴が表示されている。
 Classic romance movies(クラシックな恋愛映画)
 How to play green days basket case on the marimba(マリンバでGreen dayの「Basket Case」を演奏する方法)
 How to woo a girl(女の子を口説く方法)
 How to impress a girl(女の子に好印象を与える方法)
 How to flirt(異性といい雰囲気になる方法)
 How to know if you’ve been friend zoned(友達止まりにされているか確認する方法)

・本作序盤、BearとNikkiが交際をしているモンタージュ(音楽に合わせて短いカットをつなぎ、時間の経過や変化を表す技法)シーンがある。このシーンでBearとNikkiが携帯電話で画像を一緒に見ている。この画像では男女がお互いを見つめており、その上に「I want to wear your skin as a sweater(あなたの皮膚をセーターのように着たい)」と書かれている。

・本作中盤、Bearが夜中にベッドで目を覚ますとNikkiがBearのセーターを着て部屋の隅にいるシーンがある。このシーンでNikkiの顔が不気味なものとなっているが、これはフェイスペイントのみを使った特殊メイクである。
 本作は予算が限られていたため、CGやシリコンやラテックスを使った特殊メイクの使用に制限があった。そのため、メイクアップアーティストであるKate Oka がNikki役のInde Navarretteに老化のフェイスペイントと、まぶたに黒目を描くことで不気味に見えるようにした。この手法はSNSで流行した「#uncannyvalleymakeup(不気味の谷メイクアップ)」に着想を得ている。

・本作中盤、Bearが夜中にベッドで目を覚ますとNikkiが部屋の隅にいるシーンがある。Bearが目を離した隙にNikkiは消え、カメラは彼の視点を模して左右に動く。このカメラワークのスピード感は、実は早送りによって作られている。
 本作の限られた予算では理想の速度で撮影することが不可能だったため、実際にはゆっくりカメラを動かして撮影し、後から再生速度を上げてイメージ通りの動きを実現している。

・本作中盤、Bearが夜中にベッドで目を覚ますとNikkiが部屋の隅に立っており、花瓶で顔を隠しながら不気味に近づいてくるシーンがある。このシーンでは不気味な動きを表現するために、Inde NavarretteではなくAyanaというダンサーがNikkiを演じている。

・本作中盤、Bearが夜中にベッドで目を覚ますとNikkiが部屋の隅に立っているシーンがある。このシーンは当初、Nikkiが「Love Crystal!(ラブ・クリスタル!)」と言いながらクリスタルでBearを突っつき、Bearが制止するという展開だった。
 監督/脚本を務めるCurry Barkerは撮影中に「なんだこれ」となって、花瓶で顔を隠しながら不気味に近づいてくるシーンに変更された。

・本作中盤、朝にBearが起きると、Nikkiがソファで本を読んでいるシーンがある。この時Nikkiが持っている本は上下逆さまである。

・本作中盤、BearとNikkiがレストランでデートをするシーンがある。このシーンはカリフォルニア州のBurbankにあるLittle Toni’sという実在するイタリアンレストランで撮影された。

・本作中盤、BearとNikkiがレストランでデートをするシーンがある。このときNikkiは普段は銀色のアクセサリーを着用しているのに、金色のネックレスを着用している。
 衣装デザインを務めたBriar Jamesによると、これは意図的なものであり、NikkiがBearから愛されるためにSarahのような格好をすれば良いのではないかと考え始めたことを表している。

・本作中盤、レストランでデートをするシーンで、BearはNikkiに「You love me more than anyone in the world?(世界中の誰よりも僕のことを愛してる?)」と尋ねる。Nikkiは「Yes, more than anyone.(ええ、誰よりも)」と答えている。
 監督/脚本を務めるCurry Barkerによると、この問いかけはBearがOne Wish Willowに「I wish Nikki Freeman loved me more than anyone in the fucking world.(Nikki Freemanがこのク◯みたいな世界中の誰よりも僕を愛してくれますように。)」と願った内容そのものであり、BearはNikkiがOne Wish Willowの魔法によって自分を愛しているのかを確かめるために、この質問をしている。そしてNikkiの返答を受け、Bearはこの時点でNikkiがOne Wish Willowの魔法にかかり本来のNikkiではないことを確信する。
 また、その後、Bearは「Does your dad really have cancer?(本当にお父さんは癌なの?)」と問いかける。するとNikkiは態度を一変させ、「Why does it matter?(それがそんなに重要なの?)」と問い返す。この時点でNikkiはBearが「自分はもう本来のNikkiではない」と気付いたことを理解しており、その認識を前提として「Why does it matter?(それがそんなに重要なの?)」と返している。
 これに対し動揺したBearは「It doesn’t matter to me.(そんなこと気にしないよ)」と、曖昧ながらもNikkiを受け入れると伝えてこのシーンは終わっている。
 つまり、このシーンの時点でBearが本来のNikkiではない事に気付き、NikkiもまたBearがその事実を理解したことを認識している。そのため以降の2人は本来のNikkiではないことを前提に関係を続けている。

・本作中盤、NikkiはBearが家から出ないように、ドアをダクトテープで塞いでいる。本作は時系列順に撮影していないため、撮影内容によってダクトテープをドアにつけたり剥がしたりしなくてはならなかった。そのため美術チームは、ダクトテープのほとんどをドアに張り付いていない大きなシートの様にした。それからは一部のテープを剥がすだけでほとんどのテープをドアから剥がせるようになった。

・本作中盤、Bearが仕事に行くのを見送ったNikkiが笑顔のまま立ち尽くし、排泄しているシーンがある。このシーンでは天井から吊るしたチューブに大きな注射を使って液体を流し込むことで撮影している。

・本作中盤、BearがNikkiに渡されたランチを食べるシーンがある。この時Bearはランチボックスをピアノの上に置いている。しかしその後SarahがNikkiが残したメモについて言及すると、ピアノの上からランチボックスが消えている。これは撮影ミスと思われる。

・本作中盤、BearがNikkiに渡されたランチのサンドイッチを食べるシーンがある。このランチは、当初はチキンとライスの予定だった。本作の食べ物の製作は小道具担当であるLuke Cullが行った。撮影の1週間前にはチキンとライスの試作をしていたが、しっくり来なかった。そんな中、プロダクションデザイナーのVivian Greyと監督/脚本を務めるCurry Barkerからサンドイッチを提案された。Lukeもサンドイッチの方が良いと考え、サンドイッチに変更された。
 なおサンドイッチの肉には、スパムのような缶詰のポークミートが使われている。

・本作中盤、Bearが帰宅して家に入る前に、カバンの中にあるOne Wish Willowのパッケージから音が鳴る。この音は、パッケージを開けた時とは異なるメロディになっている。

・本作中盤、BearはOne Wish Willowのパッケージの裏に記載された問い合わせ先に電話する。この電話先の主の声は監督/脚本を務めるCurry Barkerによるものである。
 自身の部屋で編集作業をしていた際に、電話先の主の声が必要だと気づき、その場で自分のスマホで録音した。

・本作中盤、Ianの家のパーティーにBearとNikkiが参加している。このシーンで使用された家は、2025年1月7日にロサンゼルスを襲った大規模な山火事で失われている。
 この火災では、およそ1万6000棟もの建物が破壊され、このシーンで使用されたその一つだった。本作の監督/脚本を務めるCurry Barkerは、この家でパーティーシーンの追加撮影を行いたいと考えていたが、撮影に戻る頃には家が火災で失われていたため、断念することになった。

・本作中盤、Ianの家のパーティーにBearとNikkiが参加している。この時Nikkiが着ているトップスはPrincess PollyのCielo Mesh Halter Top Red Zebraである。本作公開後は人気で売り切れとなっている。

・本作中盤、Ianの家のパーティにおいて、大きなブロックを1人ずつ取って書かれていることを実行するゲームをやっている。これはJENGA版のTruth or Dare(真実か挑戦か)ゲームである。ルールはシンプルで、1人ずつジェンガブロックを引き、そこに書いてあることを実行するか、それともお酒を飲むか、というものである。

・本作中盤、NikkiがIanの家のパーティーにてJENGAに書かれていたお題を見て、物語を語るシーンがある。Nikkiが取ったJENGAには「SHARE SOMETHING EMBARRASSING OR TAKE A DRINK(恥ずかしい話を披露するか、酒を飲むか)」と書かれていた。
 このJENGAを作成したのは小道具担当のLuke Cullで、書いてある事は全て彼女が適当に考えたものである。Lukeは、その他にも「CALL YOUR MOM AND ASK HER TO FORGIVE YOU OR TAKE A SHIT(お母さんに電話して許しを請うか、ショットを飲むか)」や「PAY ALL YOUR STUDENT LOANS OR TAKE THREE SHOTS(学生ローンを完済するか、ショットを3杯飲むか)」などもあったと語っている。
 またサウンドミキサーのJ.Y.GOLDが公開した画像によると、登場した「CHOOSE SOMEONE TO DRINK EVERY TIME YOU DO FOR THE NEXT 3 ROUNDS, STARTING NOW(今から3ラウンドの間、自分が飲むたびに一緒に飲む相手を一人選べ)」や「KISS THE PERSON ON YOUR LEFT(左隣の人にキスしろ)」の他にも、「LOVE YOURSELF OR TAKE A SHOT(自分を愛するか、ショットを飲むか)」などがあった。

・本作中盤、NikkiがIanの家のパーティーにてJENGAに書かれていたお題を見て、物語を語るシーンがある。
 物語はグリム童話「ヘンゼルとグレーテル」のモチーフにしたオリジナルのもので、近親相姦を暗に示している。兄のヘンゼルは拒否するが妹のグレーテルの執着に抗えないことを描写している。ラストでは「A love only the branch of a willow tree could conjure.(柳の枝だけが呼び起こせるような愛。)」と語り、本作全体のテーマである愛と執着を暗示している。
 この物語は架空のもので、監督/脚本を務めるCurry Barkerの父であり劇作家のJeff Barkerが作ったものである。これはCurry Barkerがこの物語だけは自分以外の人が書いたような響きにしたかったため。
 なお、前述した通り「このNikki」は本を上下逆さまに持っていることから字が読めない可能性がある。その場合JENGAに書いてあるお題も読めないことになるので、Nikkiはお題に関わらず物語を語っていることとなる。

・本作終盤、BearがIanのパーティから帰宅した後に、Nikkiにパーティでの奇行に対して問いただすシーンがある。このシーンでNikkiは「I'm your freaky Nikki.(私はあなたの変態ニッキー。)」と言いだす。これはBear役のMichael Johnstonには知らされていなかった。本作の撮影では、Nikkiの不気味な行動のいくつかは、あえてMichaelに見せないようにされており、このシーンはその1つだった。そのためこのシーンでのBearのリアクションは、演じているMichaelのリアルなリアクションとなっている。

・本作ではNikkiの不気味な行動にBearが翻弄されるシーンが多々ある。そのうちのいくつかのシーンはあえてBear役のMichael Johnstonには見せないようにされていた。そのためいくつかのシーンでは、Michaelのリアルなリアクションがそのまま使用されている。

・本作終盤、Bearが夜中にSarahに呼び出され、車の中で大学の受験結果が届いたこと、そしてBearとNikkiと自身について会話をするシーンがある。実はこのシーンにはもう一つパターンが存在した。監督/脚本を務めるCurry Barkerによると、それはSarahが「Nikkiは実はBearが好きだった」と伝えるシーンである。もしこのシーンが本作に入っていれば、BearはOne Wish Willowなど使わなくても良かったということになる。

・本作終盤、Sarahが車の中でNikkiに殺されるシーンがある。このシーンでNikkiは頭突きで車の窓ガラスを割っている。撮影の際にはNikkiを演じるInde Navarretteはヘルメットの上にウィッグを被せて頭突きをしている。

・本作終盤、Sarahが車の中でNikkiに殺されるシーンがある。このシーンでNikkiはSarahの車の窓を割って襲いかかっているが、これは残り1テイクしか撮れないシーンだった。車の窓として飴細工で出来たキャンディグラスを3枚用意していたが、1枚目は撮影前の運搬中に割れ、2枚目は撮影できたが発泡スチロールの欠片が落ちてしまいNGになってしまった。そのため残り1枚で撮影を成功させなくてはならず、失敗できない状態での撮影だった。

・本作終盤、Sarahが車の中でNikkiに殺されるシーンがある。2025年のトロント国際映画祭「Midnight Madness」部門でワールドプレミア上映された際には、このシーンはより過激なシーンであった。具体的には頭をレンガで殴られる回数がより長く、Sarahの遺体を写すシーンも長く、さらにSarahの喉が血が溜まってゴボゴボ鳴る音などのリアルな描写があった。しかしレーティングを下げる事で幅広い人に観てもらうという点も考慮し部分的に削ることとなった。監督/脚本を務めるCurry Barkerは観客のリアクションがとても良かったため、削らなくてはならないとなりショックを受けた。

・本作終盤、Sarahが車の中でNikkiに殺されるシーンがある。このシーンではダミー人形のSarahで撮影された。なお撮影終了後、Sarah役のMegan Lawressは「このダミー人形持って帰るか?」と聞かれて「He'll no.(絶対に嫌。)」と断った。

・本作終盤、BearはIanの家に行く。この時Ianが着ている服装は、衣装デザインのBlair Jamesの父親が実際に普段着ている服装にインスパイアされたものである。

・本作終盤、IanはOne Wish Willowで「I wish for a billion dollars.(億万長者になれますように。)」と願い、大量の札束が降ってくるシーンがある。このシーンの札束は殆どがCGだが、一部は(あくまで偽物であるが)実際の札束を使用している。

・本作終盤、IanはOne Wish Willowで「I wish for a billion dollars.(億万長者になれますように。)」と願い、大量の札束が降ってくるシーンがある。監督/脚本を務めるCurry Barkerによると、このシーンは製作段階で何度も削除するよう言われたが、Ianというキャラクターを描くために重要なシーンであったため、最後まで削除しなかった。

・本作終盤、Bearが願いを打ち消すため、Nikkiの待つ自宅に行く。この時テレビに流れているのは、ベッドで寝ているBearの映像である。

・本作終盤、Bearが願いを打ち消すため、Nikkiの待つ自宅に行く。家で待っていたNikkiは着替えており、タバコを無理に吸っている。着ているのは、殺したSarahの服であり、Sarahの刺青の位置に同じ模様が書かれている。またSarahと同じようにタバコ吸っている。Bearに愛されたいNikkiならではの行動と言える。

・本作終盤、NikkiがBearに嘔吐するシーンがある。この時Nikkiの嘔吐物は全て液状となっている。これはNikkiが食事を取っていないためである。

・本作終盤、NikkiがBearに嘔吐するシーンがある。このシーンでは嘔吐物に似せた液体を頬にテープで固定したチューブから流すことで撮影をしたが、テープが外れてしまいNikki役のInde Navarretteの口に噴射されてしまい、本当に吐きそうになった。Bear役のMichael Johnstonは本当に吐かれてしまい恐怖した。そのためこのシーンでのBearの表情は本物のリアクションである。

・本作終盤、NikkiがBearに嘔吐するシーンがある。このシーンでは最初Bearの顔には何もついていないが、次にBearの顔が映ったシーンでは顔に血がついている。これは撮影ミスと思われる。

・本作終盤、Bearが自死する方法として薬を大量に飲むシーンがある。この薬は本作冒頭で猫のSandyが飲んでしまい死んでしまった、祖母Barbaraが遺したOxycodoneという薬である。Oxycodoneはオピオイド系の鎮痛剤のひとつで、アヘンに含まれるアルカロイドのテバインから合成される半合成麻薬である。
 このOxycodoneを大量に摂取した場合、呼吸抑制作用の末にこん睡状態に陥り最終的には死亡するおそれがある。

・本作終盤、Bearは自死するためにOxycodoneを大量に飲むが、直後に吐きそうになっている。このシーンの撮影は何度か行われたが、採用されたカットではBear役のMichael Johnstonは役に入り込んでしまい本当に錠剤を飲み込んでしまった。そのためこのシーンで吐きそうになっているのは、20錠を飲み込んでしまった本当のリアクションである。

・本作終盤、Bearは自死するためにOxycodoneを大量に飲むが、しばらくして口の中に指を入れて吐き出そうとしている。これは監督/脚本を務めるCurry Barkerのアイディアであり、Bearが最後まで臆病であり、自分のことしか考えていないことを表現するための演出として採用された。

・本作終盤、Bearは自死するためにOxycodoneを大量に飲むが、しばらくして口の中に指を入れて吐き出そうとしている。その直後、急に落ち着いてNikkiのいる部屋に戻り、微笑んでキスをする。これはNikkiがOne Wish Willowを使ったためである。
 BearがOxycodoneを吐き出そうとしている最中、One Wish Willowの箱を開けて取り出した際の音に続いて、折れる音が聞こえた瞬間、Bearは突然落ち着きを取り戻している。またその後のBearが倒れるシーンでOne Wish Willowがテーブルに置かれており、折れていることが確認できる。Nikkiがどのような願いを込めたのかは明確には描かれていないが、Bearの態度の変化から、その願いのおおよその内容は推察することができる。

・本作終盤、NikkiがOne Wish Willowを使っている。使う際に、パッケージを開けて取り出した際の音と折れる音がしているが、その前のシーンでBearはパッケージを開けて取り出しているため、取り出した際の音がするのは矛盾している。これは撮影ミスと思われる。

・本作ラスト、Bearは願いを打ち消すため、自死を選択することでNikkiは解放される。撮影当初の脚本ではNikkiも死ぬことになっていた。これは監督/脚本を務めるCurry Barkerの考えで、Nikkiが死ぬパターンの撮影は何度も行われた。そして1テイクだけ、Nikkiが生き残るパターンの撮影を行った。
 その後、Curryの父親や友人たちに「Nikkiが生き延びる方が不気味な作品になると思う」と言われ、思い直した。またたったの1テイクだけ撮った生き残るパターンのNikki役であるInde Navarretteの演技が素晴らしいという事もあり、結果生き残るパターンが採用された。

・本作ラスト、Bearは願いを打ち消すため、自死を選択することでNikkiは解放される。監督/脚本を務めるCurry Barkerによると、NikkiはOne Wish Willowの魔法がかかっている間、いわゆる煉獄のようなところにおり、自分の意思では動けない一方で、周囲で起きている出来事はすべて認識していた。また魔法が解けた後も、その間の記憶はすべて残っている。

・本作ラスト後のNikkiの顛末について、監督/脚本を務めるCurry Barkerは過酷な運命が待っていると示唆している。Bear、Sarah、Ianの死にNikkiは関わっており、しかもIanは10億ドルもの現金を遺している。警察がどんなストーリーを考えつくかは明確ではないが、Nikkiは長い間刑務所に入ることになり、良い人生を送ることはないだろうと語っている。

・Nikki役であるInde Navarretteによると、本作ラスト後の本作ラスト後のNikkiの顛末については、監督/脚本を務めるCurry Barkerの次回作「Anything but Ghosts」において描かれる予定である。

・監督/脚本を務めるCurry Barkerは、One Wish Willowの細かなルールは作っておらず、解釈は観客に委ねると語っている。
 一方で唯一明確に決めている設定として、One Wish Willow自体は善でも悪でもなく、願いの内容や言葉の選び方によって叶い方が決まると説明している。す

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