・監督/脚本を務めるCurry Barkerは、YouTubeチャンネル「that’s a bad idea」においてコメディやホラーの短編映像を公開していたクリエイター出身である。 2023年には短編ホラー作品「The Chair」や長編ホラー作品「Milk & Serial」を公開したところ注目を浴びるようになった。そして本作のプロデューサーであるJames Harrisに注目され、本作のプロジェクトに携わることとなった。 1999年生まれであり、本作公開当時は25歳である。
・Ian役のCooper Tomlinsonは、本作のプロデューサーの1人であり、監督/脚本を務めるCurry Barkerの友人である。YouTubeチャンネル「that’s a bad idea」はCurry BarkerとCooper Tomlinsonが共同で作ったチャンネルであり、チャンネルで公開されている作品にも多数出演している。
Nikki:The air was charged by the distinct call of a night bird. (夜鳥のはっきりとした鳴き声が、空気を張りつめさせていた。)
Nikki:His face was obscured but I knew he was looking at my chest, each side stretching, recently mature, to different sizes. (彼の顔は闇に隠れて見えなかったけれど、私は彼の視線が私の胸に注がれていると分かっていた。最近大人になった私の胸は、以前とは違い、大きく豊かになっていた。)
Nikki:"And so, come lie with me like the old woman taught us when we were children," I said. (「さあ、私と一緒に横になって。おばあさんが子どもの頃の私たちに教えてくれたように。」と私は言った。)
Nikki:He closed the door and leaned against it. (彼はドアを閉め、そのまま背を預けた。)
Nikki:"You're not my wife, Gretel," he said. (「君は僕の妻じゃない、Gretel」と彼は言った。)
Nikki:"I'm more than your wife.I am your sister." (「私はあなたの妻以上の存在。私はあなたの妹。」)
Nikki:Hansel flinched and reached for the door handle. (ヘンゼルは身をすくませ、ドアノブへ手を伸ばした。)
Nikki:I knew he would not leave this place. (でも私は分かっていた、彼はこの場所を離れないと。)
Nikki:He would relent and choose to be inside me like he had many nights before. (彼はやがて折れて、これまで幾度となくそうしてきたように私の中へと戻ってくる。)
Nikki:If not, I would fillet his meaty forearm, roll it like a stick of licorice and insert the flesh between my legs. (もし戻ってこないなら、私は彼の肉厚の腕を切り裂きリコリスのお菓子の様に丸めて、その肉を私の両脚の間に押し込むでしょう。)
Nikki:Hansel is my soul. (Hanselこそ私の魂。)
Nikki:A love only the branch of a willow tree could conjure. (柳の枝だけが呼び起こせるような愛。)
Nikki:Brother, you will be inside me tonight. (兄さん、今夜あなたは私の中にいる。)
・本作公開2026年5月15日時点の主要なキャストおよびスタッフの年齢は以下の通り Curry Barker(監督/脚本):25歳 Michael Johnston(Bear役):29歳 Inde Navarrette(Nikki役):25歳 Cooper Tomlinson(Ian役):24〜25歳 Megan Lawless(Sarah役):26歳 Andy Richter(Carter役):59歳
・One Wish Willowのデザインは、本作の制作の初期段階から最重要の小物としてデザインが進められた。複数の試作を重ね、昔ながらのジョークショップや駄菓子屋の景品のような懐かしさと不気味さを併せ持つデザインとなった。プロダクションデザイナーのVivian Greyによると本作は子供向けのテレビ番組のグッズという設定である。そのため大量生産されたプラスチック製として製作された。 パッケージには「Tabi Cat Curiosities」という製造会社名と猫のロゴが描かれている。「Tabi」とは、監督/脚本を務めるCurry BarkerとIan役のCooper Tomlinsonが共同で作成したYouTubeチャンネル「that’s a bad idea」の頭文字を取ったものである。 なおパッケージデザインは、監督/脚本を務めるCurry Barkerと、彼の母親でありプロのグラフィックデザイナーであるAmy Vegaが担当した。
・本作の宣伝として、アメリカのロサンゼルスやニューヨークに巨大な看板が設置された。最初の看板には「I love you so so so much. xo Nikki. Text me?(とっても、とっても愛してる。キスハグ、Nikki。メッセージして?)」という手書き風の文字と電話番号が書かれていた。 その後しばらくすると看板に「are you busy? I still haven't heard from you...(忙しいの?まだ連絡くれないけど…)」「you know I would do anything for you right?(あなたのためなら何でもするって知ってるよね?)」「are you gnoring me? I'm So sorry if I'm freaking you out but I Just really miss you.(私を無視してるの?怖がらせてたら本当にごめんね。でもどうしてもあなたに会いたい。)」と不穏な文字が追加される。 最後には「WHY HAVEN'T TEXTED ME(なんでメッセージくれないの)」「WHY DON'T YOU LOVE ME??(なんで愛してくれないの??)」「YOU WISHED FOR THIS!(あなたがこれを望んだんでしょ!)」と過激な文字が追加され、本作の不穏さを表現している。 なお看板に書かれていた電話番号にメッセージを送るとNikkiから不穏なメッセージやボイスノートなどが届くようになっていた。
・映画冒頭、BearがNikkiへの告白の練習をするシーンで、IanがBearに対し「seven year late promposal(7年遅れのプロム・プロポーズ)」と発言している。このことから本作の舞台は高校時代のプロムから約7年が経過しており、Bear、Nikki、Ian、Sarahの年齢設定はおよそ24~25歳前後であると推察される。
・本作序盤、Bear達はバーで開催されるトリビア大会に参加している。このシーンでバーテンを演じているのは監督/脚本を務めるCurry Barkerの友人である。Kyle Kellerである。彼はCurry BarkerのYouTubeチャンネル「that’s a bad idea」で公開されている作品にも出演している。
・本作序盤、BearがOne Wish Willowを使って願いを叶えた直後、NikkiがBearの車に戻ってきて「I know what you're trying to do.(あなたが何をしようとしてるかわかってる。)」と言った後、どちらに行くか迷ったようにウロウロし笑うシーンがある。これはアドリブというか、Nikki役のInde Navarretteのミスである。 本来は助手席に座るために車の反対側に回るシーンなのだが、夜中3時の撮影ということもあってか、右に進むべきなのに左に曲がり、右に進むべきだと気づき、再び左に曲がり、再び右に進むべきと気づいて…と混乱してしまい笑ってしまった。その後のBearが笑いながら「What the f**k!?(何やってるの!?)」と言うのも、もちろん脚本にはないツッコミである。本来はNGカットであるが、そのまま採用された。
・本作序盤、IanからNikkiがMDMAを服用しているのではと言われたBearが、自宅にてパソコンでChatGPTにMDMAの副作用について質問しているシーンがある。このパソコン画面には以下のように、過去の質問の履歴が表示されている。 Classic romance movies(クラシックな恋愛映画) How to play green days basket case on the marimba(マリンバでGreen dayの「Basket Case」を演奏する方法) How to woo a girl(女の子を口説く方法) How to impress a girl(女の子に好印象を与える方法) How to flirt(異性といい雰囲気になる方法) How to know if you’ve been friend zoned(友達止まりにされているか確認する方法)
・本作序盤、BearとNikkiが交際をしているモンタージュ(音楽に合わせて短いカットをつなぎ、時間の経過や変化を表す技法)シーンがある。このシーンでBearとNikkiが携帯電話で画像を一緒に見ている。この画像では男女がお互いを見つめており、その上に「I want to wear your skin as a sweater(あなたの皮膚をセーターのように着たい)」と書かれている。
・本作中盤、Bearが夜中にベッドで目を覚ますとNikkiがBearのセーターを着て部屋の隅にいるシーンがある。このシーンでNikkiの顔が不気味なものとなっているが、これはフェイスペイントのみを使った特殊メイクである。 本作は予算が限られていたため、CGやシリコンやラテックスを使った特殊メイクの使用に制限があった。そのため、メイクアップアーティストであるKate Oka がNikki役のInde Navarretteに老化のフェイスペイントと、まぶたに黒目を描くことで不気味に見えるようにした。この手法はSNSで流行した「#uncannyvalleymakeup(不気味の谷メイクアップ)」に着想を得ている。
・本作中盤、レストランでデートをするシーンで、BearはNikkiに「You love me more than anyone in the world?(世界中の誰よりも僕のことを愛してる?)」と尋ねる。Nikkiは「Yes, more than anyone.(ええ、誰よりも)」と答えている。 監督/脚本を務めるCurry Barkerによると、この問いかけはBearがOne Wish Willowに「I wish Nikki Freeman loved me more than anyone in the fucking world.(Nikki Freemanがこのク◯みたいな世界中の誰よりも僕を愛してくれますように。)」と願った内容そのものであり、BearはNikkiがOne Wish Willowの魔法によって自分を愛しているのかを確かめるために、この質問をしている。そしてNikkiの返答を受け、Bearはこの時点でNikkiがOne Wish Willowの魔法にかかり本来のNikkiではないことを確信する。 また、その後、Bearは「Does your dad really have cancer?(本当にお父さんは癌なの?)」と問いかける。するとNikkiは態度を一変させ、「Why does it matter?(それがそんなに重要なの?)」と問い返す。この時点でNikkiはBearが「自分はもう本来のNikkiではない」と気付いたことを理解しており、その認識を前提として「Why does it matter?(それがそんなに重要なの?)」と返している。 これに対し動揺したBearは「It doesn’t matter to me.(そんなこと気にしないよ)」と、曖昧ながらもNikkiを受け入れると伝えてこのシーンは終わっている。 つまり、このシーンの時点でBearが本来のNikkiではない事に気付き、NikkiもまたBearがその事実を理解したことを認識している。そのため以降の2人は本来のNikkiではないことを前提に関係を続けている。
・本作中盤、Ianの家のパーティーにBearとNikkiが参加している。この時Nikkiが着ているトップスはPrincess PollyのCielo Mesh Halter Top Red Zebraである。本作公開後は人気で売り切れとなっている。
・本作中盤、Ianの家のパーティにおいて、大きなブロックを1人ずつ取って書かれていることを実行するゲームをやっている。これはJENGA版のTruth or Dare(真実か挑戦か)ゲームである。ルールはシンプルで、1人ずつジェンガブロックを引き、そこに書いてあることを実行するか、それともお酒を飲むか、というものである。
・本作中盤、NikkiがIanの家のパーティーにてJENGAに書かれていたお題を見て、物語を語るシーンがある。Nikkiが取ったJENGAには「SHARE SOMETHING EMBARRASSING OR TAKE A DRINK(恥ずかしい話を披露するか、酒を飲むか)」と書かれていた。 このJENGAを作成したのは小道具担当のLuke Cullで、書いてある事は全て彼女が適当に考えたものである。Lukeは、その他にも「CALL YOUR MOM AND ASK HER TO FORGIVE YOU OR TAKE A SHIT(お母さんに電話して許しを請うか、ショットを飲むか)」や「PAY ALL YOUR STUDENT LOANS OR TAKE THREE SHOTS(学生ローンを完済するか、ショットを3杯飲むか)」などもあったと語っている。 またサウンドミキサーのJ.Y.GOLDが公開した画像によると、登場した「CHOOSE SOMEONE TO DRINK EVERY TIME YOU DO FOR THE NEXT 3 ROUNDS, STARTING NOW(今から3ラウンドの間、自分が飲むたびに一緒に飲む相手を一人選べ)」や「KISS THE PERSON ON YOUR LEFT(左隣の人にキスしろ)」の他にも、「LOVE YOURSELF OR TAKE A SHOT(自分を愛するか、ショットを飲むか)」などがあった。
・本作中盤、NikkiがIanの家のパーティーにてJENGAに書かれていたお題を見て、物語を語るシーンがある。 物語はグリム童話「ヘンゼルとグレーテル」のモチーフにしたオリジナルのもので、近親相姦を暗に示している。兄のヘンゼルは拒否するが妹のグレーテルの執着に抗えないことを描写している。ラストでは「A love only the branch of a willow tree could conjure.(柳の枝だけが呼び起こせるような愛。)」と語り、本作全体のテーマである愛と執着を暗示している。 この物語は架空のもので、監督/脚本を務めるCurry Barkerの父であり劇作家のJeff Barkerが作ったものである。これはCurry Barkerがこの物語だけは自分以外の人が書いたような響きにしたかったため。 なお、前述した通り「このNikki」は本を上下逆さまに持っていることから字が読めない可能性がある。その場合JENGAに書いてあるお題も読めないことになるので、Nikkiはお題に関わらず物語を語っていることとなる。
・本作終盤、BearがIanのパーティから帰宅した後に、Nikkiにパーティでの奇行に対して問いただすシーンがある。このシーンでNikkiは「I'm your freaky Nikki.(私はあなたの変態ニッキー。)」と言いだす。これはBear役のMichael Johnstonには知らされていなかった。本作の撮影では、Nikkiの不気味な行動のいくつかは、あえてMichaelに見せないようにされており、このシーンはその1つだった。そのためこのシーンでのBearのリアクションは、演じているMichaelのリアルなリアクションとなっている。
・本作終盤、IanはOne Wish Willowで「I wish for a billion dollars.(億万長者になれますように。)」と願い、大量の札束が降ってくるシーンがある。このシーンの札束は殆どがCGだが、一部は(あくまで偽物であるが)実際の札束を使用している。
・本作終盤、IanはOne Wish Willowで「I wish for a billion dollars.(億万長者になれますように。)」と願い、大量の札束が降ってくるシーンがある。監督/脚本を務めるCurry Barkerによると、このシーンは製作段階で何度も削除するよう言われたが、Ianというキャラクターを描くために重要なシーンであったため、最後まで削除しなかった。