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ロッキーのYYamadaのレビュー・感想・評価

ロッキー(1976年製作の映画)
3.9
「ロッキー①」
アメリカ建国200年目となる1976年に、無名俳優が主演・脚本を手掛けた低予算の本作によって、ベトナム戦争で疲弊するアメリカが活力を取り戻すきっかけとなった、文字通り「アメリカン・ドリーム」の体現作。

〈見処〉
・ビルコンティによる素晴らしいテーマ曲と当時画期的であったハンディカム撮影に、ロッキーのトレーニング場面がドラマチックに描かれている。アカデミー作品賞受賞はダテではない。
・低予算による描写が、閉塞感のあるロッキー・バルボアとフィラデルフィアの日常とマッチしている。『ロッキー5』のエンドロールを見ると、それがわかる。
・『ゴッドファーザー』のタリアシャイア(エイドリアン)を除き、全て無名・斜陽の出演者が占める。元ポルノ俳優スタローンの快進撃はここから。
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