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軍服を着た神様
動画配信は2026年7月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
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軍服を着た神様が配信されていないサービス一覧

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『軍服を着た神様』に投稿された感想・評価

しん
3.3
台湾各地に大日本帝国の軍人が祀られている。しかも神として。なんとも不思議な現象だが、監督の民俗学的な調査によって、多様な信仰と受け入れの様態の一端が示された。台湾人にとって、台湾の地で死んだ軍人たちは霊(鬼)であり、彼らを祀るのは自然なことなのだろう。最初は祟りを恐れての行為だったものが、宝くじの当選や家内安全といった現世利益を目的としたものに転化していくのも、まさに世俗化を表していた。
日本人向けの観光地というより、現地の台湾人の交流の場になっている風景も面白かった。むしろ日本人の祖先に知られていなさすぎて、北川氏の祖先が訪れた時は驚きの歓待ぶりだった。霊は先祖と繋がれないと神になれないようで、日本人が訪れることが大切だったのだろう。
ただ台湾において、先住民の霊がいかに遇されていたかは気になった。1945年以後に大陸から渡ってきた多くの台湾人にとって、先住民への思い入れは薄いのかもしれない。しかし台湾出兵の明確な被害者は、パラワン族などである。彼らの霊は神になれているのだろうか。本作では出てこない死者の存在こそ、植民地主義の体現者ではないのだろうか。彼らが祀られているのであれば、その祀られ方を知りたかった。祀られていないのであれば…。クラウドファンディングで支援したこともあって、採点はちょっと甘めかもしれない。
「生きている宗教」が忌避されがちな日本だが、台湾では街に感じる生命力が信仰にも投射されていることを感じた。信徒と祭神の関係は日本の推し活に重なる。台湾の奇妙な宗教観を描いた作品のようでいて、未だに日本人が現人神を希求する様相の方が実はよっぽど奇妙なのかもしれないと思わされた。必見。
3.5
台湾各地に50カ所以上あるといわれる、日本軍人を祀った神の発祥や由来を解き明かしていくドキュメンタリー。
日本神が祀られているのは台湾が日本の統治下にあった国の中でも親日的だから、という単純な理由ではない。祀られているのもそれぞれに背景があったりする。「神様とは人が作るもの」と言ってしまうと身も蓋もないが、崇められる理由も案外単純だったりするもの。本作で取り上げられる日本神もそうした面があるのは否めない。だが、戦没した先祖もしくは身内が台湾で神となっている事実に子孫や遺族達が驚くも、そこから小さいながらも国際交流が生まれているのもこれまた事実。死は全てを奪うだけでなく、遺された生者達に与えるものもある。
8月は否応にも戦争をテーマにした映画が多く公開される。当然本作もその類に入るが、ヒロイック要素満載のお涙頂戴ドラマ劇とはベクトルが異なるため、興味深く観られる一本。