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なれのはて
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目次

なれのはての作品紹介

なれのはてのあらすじ

マニラの貧困地区、路地の奥にひっそりと住む高齢の日本人男性たち。「困窮邦人」と呼ばれる彼らは、まわりの人の助けを借りながら、僅かな日銭を稼ぎ、細々と毎日を過ごしている。警察官、暴力団員、証券会社員、トラック運転手…かつては日本で職に就き、家族がいるのにも関わらず、何らかの理由で帰国しないまま、そこで人生の最後となるであろう日々を送っている。本作は、この地で寄る辺なく暮らす4人の老人男性の姿を、実に7年間の歳月をかけて追ったドキュメンタリーだ。半身が不自由になり、近隣の人々の助けを借りてリハビリする男、連れ添った現地妻とささやかながら仲睦まじい生活を送る男、便所掃除をして軒下に居候している男、最も稼げないジープの呼び込みでフィリピンの家族を支える男…。カメラは、彼らの日常、そしてそのまわりのスラムの人々の姿を淡々と捉えていく。

なれのはての監督

粂田剛

原題
製作年
2021年
製作国・地域
日本
上映時間
120分
ジャンル
ドキュメンタリー

『なれのはて』に投稿された感想・評価

フィリピン・マニラの貧困地区に暮らすいわゆる「困窮邦人」と呼ばれる高齢の日本人男性たちの姿を追ったドキュメンタリー。
フィリピンパブにハマった男や事件を起こした元ヤクザ、日本に妻子を残して現地で家族を作った男など境遇はさまざま。『ベイウォーク』の登場人物に比べたら楽観的に見えた。いやそこは諦めただけだったのか。自業自得なのでやはり共感はできないけれど彼らの行く末にはいたたまれない気持ちになった。
みんな滑舌悪くて何を言ってるのか聞き取りづらかったのはちょっと残念。字幕がほしかったです。
3.8
昨年ハマった坂口健太郎と清野菜名が偽装結婚するドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』のようなラブコメでなく、生きていくために必要な偽装結婚をフィリピン女性としていると冒頭から字幕に出て来て、思った通りハードモードな映画の幕開けだった。

ちょうど昨日、年老いたら年金だけで暮らせる訳ないし、そもそも果たして自分が高齢者になった時に年金制度が崩壊していないだろうかというような話を友人としており、もしかすると究極的には言葉が分からなくても物価の安い国に移住する羽目になるかもなんて、個人的には観てきたばかりの『呪術廻戦』より恐ろしいと思う想像をしていた。

日本で組員としての任務を果たして日本にいれなくなった人やフィリピン女性に入れ込んで日本を出た人など、事情は様々だが、皆、一様に貧乏で、家の中に浸水したり、電気代払えなくて蝋燭の灯りでご飯を食べたり、ビックリするような暮らしぶりで、歯がほとんどなくて痩せている所から栄養状態の悪さが窺えた。

それでも、孤独ではなく、周りの貧しいフィリピン人たちや内縁の妻や新たに出来た家族らに支えられ、何とか生きている。悲壮感はない。ある人は、日本ではお金があっても幸せと感じたことが全くなかったのに、こちらでは貧乏でも奥さんと仲が良くて幸せというようなことを言っていた。

日本にも昔はご近所での助け合いが普通にあったのに、今は相手がどんな人か分からないから躊躇うような時代になってしまった。この国に生まれて良かった、幸せだと心から言える人は果たしてどれくらいいるんだろうか。

面白かったのが、上映後の監督の挨拶で、フィリピン人はお金のある人には集って何とか貰おうとするけれど、最近は日本人はお金持ちではないと知っているから集られないとおっしゃっていた。撮影中も監督にお金がないと分かると、途端に親切に助けてくれるようになったとのこと。

フジテレビのノンフィクションみたいな題材だなと思ったら、監督は最初はそのつもりで企画したとおっしゃっていた。ナレーションを敢えて入れなかったのは、観た人に自由に感じて欲しいからで、タガログ語に字幕を入れないのは監督の体験を追体験してもらいたかったとのことだった。字幕も下の方に小さな文字で出て読みにくく、色んな面でかなり不親切に感じてしまったけれど、ちゃんと意図があったんだな~と思った(字幕のフォントの件はよく分からないが)。
マニラの貧困地区を終の住処として生きる日本人の″困窮老人″を10年にわたり追ったドキュメンタリー。彼ら4人は皆 心の底では日本に帰りたいと願いながらも孤独に あるいは 現地妻や子供と暮らしている。この人たちは優しい。「日本の嫁さんといた頃はこんな幸せを感じたことはなかった」優しく弱いゆえに家庭という呪縛に囚われ、それを捨て、罪悪感と共に生きている。その悲惨な末路は勿論 自業自得ではある。けれどそこにはどうしてもそう歩まざるを得なかった人間の悲しみがある。これを私たち部外者が断罪するのは違うだろう。少なくともこの人たちは貧しさと病苦と死によって自分の人生に落とし前をつけた。
歯の抜けた彼らの口から出る言葉は自嘲に充ちている。自分の罪は自分が一番よく分かっているのだ。「早く死にたいなぁ。」
カトリックの国フィリピン、そこかしこに掲げられているキリストの肖像や祠のようなマリア像がとても虚しい。

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