ぎー

雨に唄えばのぎーのレビュー・感想・評価

雨に唄えば(1952年製作の映画)
3.5
見ていてとってもハッピーな気持ちになる映画だった!
重厚なストーリーを楽しみたいとか、迫力ある映像を楽しみたいとかではなく、純粋に映画を見て楽しい気持ちになりたいのであれば、強く強くお勧めできる映画。
古典的名作ってどうしても話が重かったり、上映時間が長かったりする事が多い。
この映画はそんな事が全くない。
映画の中でも、映画を見ている僕らでも、笑いが絶えない素敵な映画だった。
名曲「雨に唄えば」をはじめ、映画の中の音楽はどれも軽快でとっても素敵!
だけど、この映画の魅力は歌やダンスだけじゃなかった。
美人だけど悪声の大女優リナをはじめとした個性的で愉快なキャラクター設定。
サイレント映画からトーキー映画への移行でドタバタするストーリー。
どっちも最高だった!
だからこそ、ミュージカル映画の古典的名作としてとても有名なんだと、納得がいった。

一番印象に残っているシーンは、主人公のドンをはじめ、大女優リナ、親友のコズモ、恋人のキャシーが初めてのトーキー映画作りに取り組む場面。
皆のドタバタぶりが最高に面白かった。
特に音声と映像がずれて、ドンとリナのやり取りがあべこべになっているシーンは、思わず爆笑してしまった。
随分昔の映画なのに、現代でもなお見る人に笑顔をもたらすのは、本当に偉大だと思う。
コズモのチャーミングな表情表現と、何度見てもリナの悪声は本当にツボだった。
そして、早回しのような軽快なタップダンスも痛快だった!!
終盤ちょっと、ずっとダンスの場面が続き過ぎるところはあるけどね。

◆備忘ストーリー
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/雨に唄えば
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