Jaya

うなぎのJayaのネタバレレビュー・内容・結末

うなぎ(1997年製作の映画)
2.1

このレビューはネタバレを含みます

不倫した妻を殺して服役してた山下が仮釈放中にうなぎ飼いながら床屋を始めるお話。うなぎの象徴性は余りに弱く、苦し紛れに出てくるだけ。

冒頭に暁の中の自首は痺れるシーンでしたが、そこがピークでした。一部を除いて余りに演技が酷い。加えて台詞回しが当時にしたって全く時代外れの古臭さで演出もこれまたベタベタなので、残りもとても見ていられないという。

キャラ付けもかなりベタで、UFOの子は完全に滑ってるだけだし結局何だったんだこいつ。堂島にしろ桂子母にしろ高崎にしろ、アクセントを付けるキャラもとにかく痛いだけという。

ディテールも引っかかるところがやたら多く、坊主の誦経が全然出来てない点に一番萎えました。

ブラックコメディとしての色合いを強くしたかったのかもしれませんが、中途半端なために山下の人格にまで思い至ってしまうという悪循環があったように。

エンドロールの嫁入り船に至るまで、とことんズレてる感しかなかった映画でした。
Jaya

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