映画版第3のシリーズ最
終話。

作品ごとにスタイルを変
えるスタンスの中ではじ
めて取扱う「サイコ・サ
スペンス」もの。

永瀬正敏の1人2役が見所
(佐野史郎、杉本哲太は前
2作と全く異なる役柄にな
っていて、仁義なき戦いの
ように、同じ役者が違う役
で再登場する。これを知ら
ないと観ずらいかもしれな
い)。

ミッキーという濱マイクの
ダークサイドのキャラクタ
ーが登場し、自分の中の闇
の克服がテーマとなってお
り、マイクが少年時代との
訣別が表現されてる。

また、探偵ものらしく心理
ミステリーとしての面白さ
も併せて、たっぷりと楽し
ませてくれる。

【日本映画】最低限見るべき平成の10作品(1989〜2019年)
https://narcos.hatenablog.com/entry/japanese-movie-heisei

インスタはじめました！
濱マイクシリーズ
↓
https://www.instagram.com/p/CCGPvU_BQsY/?igshid=1jbt3w60jfmn4

俺の名前は濱マイク。探偵だ。

横浜で起きる美女連続殺人！
マイクの元に訪れる不気味な
依頼人、影男。
マイクの愛した女性百合子
今、マイクに最大の危機が訪れる！

「罠　THE TRAP」

私立探偵濱マイクシリーズの第3弾にして劇場版としての完結編（TVシリーズで後に電撃復活するため）です。前作まではストーリーの基軸に古き良き日活アクションの存在があったのですが…コチラはサイコ・サスペンスへと変貌。ハードボイルド的な香りはあるものの…どちらかと言えば…東映のキワモノ路線に近い気がしないでもない…。

マイクは保育園に勤める聾唖の女性、ユリコ（夏川結衣）にぞっこんだった。その頃、横浜で美女連続殺人事件が起こる。花柄のワンピースに帽子、毒物を注射され、目立つ場所に放置されていた。刑事たちが躍起になり探し始める中、ユリコが襲われ、マイクが既の所で助けたが…その犯人は以前依頼に来た不気味な影男だった…。

シリーズで1作目のテーマは友、2作目は家族、そして3作目である今作は恋人。毎回テーマが変わるが…残念ながら今作は合わなかったと言わざる得ない。かなり昔見たので詳しい記憶がないが…違和感を感じていたのは覚えていた。それはサイコ・サスペンスに変わってしまったこと。そもそも濱マイクシリーズにそれを求めてなかったのが理由の一つ。在りし日の日活アクション、ハードボイルドを2作見て期待して見ていたからでしょう。

正直…東映のキワモノ的な配置…あまりね…身障者を化け物みたいに扱う作品が嫌いなんですよね。実際を知ってるから。聾唖の美しい女性は天使で…、対岸に存在するミズキとミッキーのコンビは…早いうちに説明されますが分裂症と後天性知能障害でも…サヴァン症候群みたいな特殊能力者で悪魔コンビですか。

こんな扱いが多いしパターンですよ。割と早く分かるし、最後もどんでん返しに見えて、然程でもないし。身障者は皆、特殊能力があるわけじゃないし、サイコパスじゃない…実際はもっと悲しく地味につらいんです。（中居くんのドラマアタルも嫌いです…）周りにいる世話してる方は…。マイクのラストシークエンスの言葉はまるで作品の正当性を語る言い訳に聞こえちゃう。（身障者の方を侮蔑してませんみたいに聞こえます…。）

正直うがった見方だってわかってるんですが…好きになれないと。ただ…正当に見て何故永瀬正敏をマイクとミッキーの二役にしたか意味が分からない。永瀬正敏がやりたくてやったかなとか（難しい役柄だからやりたがりそう）とか単純に鑑賞者を混乱させるため！とか…。少なくとも私には伝わらない演出でしたね…。更に
前作までに重要な役柄ででた方がまた別の重要な役柄で出るのが微妙な違和感を残します。真犯人捜しのキーマン、杉本哲太の刑事は前回殺し屋だし…神父の佐野史郎さんはヤクザだし…。劇団林海象かな…（笑）

でも…皆さんノッて演技してるのは間違いないんですよね…山口智子なんて似合いすぎだし、夏川結衣さんは抜群に可愛いし…。南原さんは美味しいし…。宍戸錠はノリノリだ…（笑）

林海象監督は変わらずブルーのフィルターを掛けた様な画像で雰囲気を作ってますが…お話の雰囲気が変わったのでシャープさから不気味さに同じ色でも変わってます。

うーん、やっぱりミッキー＆ミズキが画面にいる間は好きになれないなぁ。中盤のマイクが犯人にされたあたりは好きなんだけど…。後、シリーズ自体は好きだし…。なんか完結編にしては物足りないし、消化不良でした…。

• #滝の90s傑作選

濱マイクシリーズ第三弾！
永瀬正敏主演🎬

女性ばかりを狙った、連続殺人事件が起こる。しかし、容疑者として上がったのは濱マイクだった...！

今作では永瀬正敏が、濱マイクと事件のキーマンとなる精神薄弱者の役を一人二役で演じてます。
前作と比べて、かなりサイコ・スリラー色が強くなった感じですね。
宍戸錠がいい味出したオヤジ役で出演！例のチッチッチッ(指を左右に振る☝️)も披露してました。今作では刑事役の杉本哲太が非常に重要な役となりました。

山口智子も出演してたりと、90年代ならではのキャスティングです。また、南原清隆がタクシー運転手として出演していて、これまたいい味！

今作、オウム事件の頃に制作されて、事件の影響により公開延期となったようです。
作品のテイストとして、かなりサイコ色が強くなり、ホラー要素も強い作品でしたが、映画は二転三転し、なかなか凝った作品でしたね😳

濱マイクは、横浜日劇に住んでいる為、映画の立て看板で『トゥルーライズ』『スピード』なども出てきます、フェイク予告編など劇中劇もあったりと遊び心に富んだ作品でした✨