kazu1961

もだえのkazu1961のレビュー・感想・評価

もだえ(1944年製作の映画)
3.6
▪️Title :「もだえ」
Original Title :「Hets」
▪️Release Date:1962/09/01
▪️Production Country:スウェーデン
🏆Main Awards : 第1回カンヌ国際映画祭
パルム・ドール(1946)
▪️Appreciation Record :2019-271 再鑑賞
▪️My Review
本作、第1回カンヌ国際映画祭 パルム・ドール作品なんですね!!
物語は、カリギュラと呼ばれる陰険な教師に引き裂かれる若い男女の話です。生徒のヤンはカリギュラの苛めを受け、ヤンが恋する雑貨屋のベルタ(後に監督となるM・ゼッタリング)は彼に凌辱さてしまいます。みずみずしく若者の恋が描かれている分、救いのない展開に、人間の内面の悪に、強い抗議の意志が感じられる作品です。
とにかく、カリギュラが気持ち悪いですね。。
脚本と助監督であるイングマル・ベルイマンの他の作品同様に本作に登場するカリギュラはベルイマン的な高圧的な人間としてのキャラクターとして描かれ、その抑圧に苦悩する存在も描かれています。しかしながら本作は、ベルイマンの脚本のわりにはサスペンステイストのエンタテイメントなドラマに仕上がっているため比較的、親しみ易い作品となっていますね。

▪️Overview
「処女の泉」のイングマール・ベルイマンの原作・脚本を「令嬢ジュリー」のアルフ・シェーベルイが監督した、異常性格者の教師とその生徒が一人の女性を中心にくりひろげる葛藤を描いた作品。撮影はマルティン・ボディン、音楽はヒルディング・ローゼンベルイ。出演はスチーグ・イェレル、アルフ・チェリン、マイ・セッタリングなど。1946年度カンヌ国際映画祭グランプリ受賞。製作はハラルド・モランデン。(映画com参照)
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