タイトルだけ見ると「うーん…」って感じだったけど、これが思わぬ掘り出し物！
刑事二人のバディ物にゾンビ要素をくっつけちゃおうっていう設定が斬新で面白い。
ただじゃ死なないゾンビだからこそ出来る豪快なアクションや、食肉までゾンビ化しちゃうはちゃめちゃ具合など、ノリの良さがたまらないホラーアクションでした。
ヤンチャな刑事コンビ、初っ端から片方が死んでしまう展開に驚くものの、あれよという間にゾンビになって復活する。
理屈なんかどうでもいいとばかりに勢いで押し切る、有無を言わせない強引なテンポの良さに引っ張られてしまう。
明らかに「おかしいだろ！」っていうシーンも、一体どういう事？なんて考えてる間にドンドン話が進んで行く。
こういう難しいこと考えず頭空っぽで身を委ねられる映画って、まさに娯楽って感じがして私は好きだなぁ。
ホラーとしての見せ場もたっぷりでお腹いっぱい。
中華料理屋で次々と襲い掛かるアヒルや焼豚やレバーのゾンビ達…。
既に捌かれてるのにゾンビ化！？って思っちゃうけど、そんな事考えてるとこの映画に置いてかれます(笑)
あと何と言っても、とある人物が急激に腐敗して溶解していくシーン。
てっきりエロシーンが始まるかと思いきや、綺麗な身体が突然ドロドロになって溶けていく様は出来も良くてインパクト大。
次から次へと意外な人物が死んでいくという意外性のある展開も面白く、かと言って物語は決して深刻ではなく常に軽いノリで進んで行く。
かっこいいエンディングと共に流れる音楽にも時代を感じられて、80年代好きにはたまらん絶品でございました。
