たにたに

穴のたにたにのネタバレレビュー・内容・結末

(1960年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

【違ーーう!!!】2022年91本目

5人の男が、脱獄するために穴を掘って掘って掘りまくる。
使う道具は、鉄製ベッドの接続パーツ。

穴を掘る間、
看守が牢屋を覗く"穴"には見張り役をつける。ブラシにガラスの破片をくくりつけ、左右からの接近に備えるのだ。

ベッドから抜き取った鉄の棒で地面に穴を掘り進める。とんでもない音を鳴らすが、刑務所は運良く工事中でバレずに済んでいる。

穴を掘った先には、地下倉庫があり、四つの部屋をぐるぐると回れるように廊下で繋がっている。廊下途中で下水道への扉を見つけ、行き止まりの先を再び穴を掘り続け、外へと繋がるマンホールにたどり着く。

さて、脱獄のプロがこのチームに存在したことで、面白いようにことが進む。
穴を掘り続けるシーンはしっかりと濃密に描くあたりに、この作品のタイトルの意味を物語る。

あり物で作り上げる、脱獄のための道具たち。時計がないから砂時計を作ったり、看守の目を騙すためにダミーの足を作ったりり。視覚からの情報は大満足。


そしてやはり、新入りのガスパールの結末も絶望感あって好みでした。
人間の心理をつかれた、見事なオチでしたね。
僕じゃない!!僕は言ってない!!
言ってないんでしょうね。ただ、顔が言ってたんでしょうね。
たにたに

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