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アバター<特別編>のMOCOのレビュー・感想・評価

アバター<特別編>(2010年製作の映画)
5.0
「いまや、すべてが逆転している。向こうが本当の世界で、こちらが夢の世界のようだ」

 アバターと言っても仮想空間のキャラクターではないのです。現実の世界?での化身なのです。

 惑星ポリフェマス最大の衛星パンドラ。その地下には、希少鉱物アンオブタニウムの鉱床があり、死に絶えた地球のエネルギー問題を解決するにはこの希少鉱物を採掘する必要があるのですがパンドラには先住民族ナヴィが住んでおり、ナヴィにとってそこは聖地なのです。
 RDA社は地球人とナヴィのDNAを掛け合わせた人造生命体を作り、人間の神経を接続してアバターとしてナヴィとの接触を図る「アバター計画」をスタートさせているのですが予期せぬことに、メンバーの一人が死亡してしまいます。アバターは操作員各自のDNAに合わせて作られているために高額なアバターをもう一度作り直さねばならなくなってしまいます。
 
 元海兵隊員のジェイク・サリーは、アバターの操作員だった双子の兄がおり、急死したのはその兄だったのです。ジェイクは一卵性双生児の兄とDNAが一致するため、兄のために作られたアバターを利用することが可能だったのです。アバターとなり偶然部族のリーダーの娘ネイティリと知り合ったジェイクは傭兵部隊の隊長・クオリッチ大佐達に利用されアンオブタニウムを奪い取る計画の一員になっていくのですが一族と触れあっていく内に計画の過ちに気が付き、部族に共鳴し村を守ろうとし始めます。
 最新兵器の人間対弓矢のナヴィの戦いはナヴィが一方的に命を落としていき決着がつこうとしたとき・・・。
 あっという間に形勢を逆転されたクオリッチ大佐は巨人ロボット兵器・AMPでジェイクのアバターと戦うのですが、予想外の苦戦にクオリッチ大佐はアバターとして部族と交わっている間機械の中で眠るジェイクの命を奪おうと(本人と直接戦わずに亡き者にする←これはターミネーター2的発想??)・・・。


 主演のサム・ワーシントンは2009年『ターミネーター4』で主役級のターミネーターを演じ、ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』では主演、活躍を期待したのですが、その後は今一つパッとしていません。

『アバター』は好きな映画なのですがエクステンデッド・エディションになると3時11分.その鑑賞はちょっとした重労働です。
 この映画のBlu-ray は劇場公開版、エクステンデッド・エディション、3D劇場公開版と時期をずらしての販売のため、まんまと戦略にはまった私は高額のBlu-ray を3種類も持っているのです(ほとんど病気)。

『「アバター」は5部作』という『スターウォーズは9部作』みたいなニュースが伝わり 、
『「アバター2」2018年後半公開』の、公開予定日から遅れること、早3年。2009年全米公開の『アバター』から12年。
 いよいよ2022年12月16日パート2の全米公開が発表され「アバター3」(24年12月20日全米公開)、「アバター4」(26年12月18日全米公開)、「アバター5」(28年12月22日全米公開)が順次公開される予定です。どうやら『アバター2』は『アバター』の続編であり主人公だったジェイク・サリーとネイティリの子どもたちが主人公、監督はジェームズ・キャメロン。サム・ワーシントン(ジェイク・サリー)も出演者に名を連ねています。

 期待は大きいのですが、ジェームズ・キャメロン監督が現在66才、肉体的にと言うより、能力を疑ってしまいます。
 2009年の『アバター』ですら1986年『エイリアン2』のリプリーがパワーローダーに乗り込んでエイリアンと闘うシーンの焼き回しのような、巨人ロボット兵器・AMPとジェイクのアバターが闘うシーンや、前述のターミネーター2に似た?展開は「キャメロンのアイデアの枯渇」を疑っていたのです。その上今回のターミネーターニュー・フェイトのスッキリとしない出来上がり・・・。

 さておき、さすがに世界歴代興行収入No.1作品です。ストーリー展開、クリーチャー (想像上の生き物)、映像美、造形美・・・などなど全てにおいて古さを感じるどころか現時点でも最高・最新なのです。
 残りの4作品はぜひ私の取り越し苦労と・・・。

 そして立ち消えになっている『ジェームズ・キャメロン監督、広島と長崎への原爆投下を映画化』は???
 
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