horahuki

ヒューマン・キャッチャー/JEEPERS CREEPERS 2のhorahukiのレビュー・感想・評価

3.6
『リターン・オブ・ジーパーズ・クリーパーズ』に向けて久しぶりの再鑑賞♫

やっぱりこっちも面白い!!
息子を殺されたパパが、高校生ビュッフェ(朝までの時間制限付き)をお楽しみ中のクリーパーさんに物騒な自家製武器でもって勝負を挑むリベンジアクションホラー。

あらすじ…
畑のカカシの手入れをしてた幼い男の子がクリーパーに攫われる。それを目撃した兄とパパの2人は農業用具を利用し自家製の武器を作り復讐を誓う。警察無線を傍受してたところ、怪しげな情報が入り、完全武装で現地に向かうと高校生の乗ったバスがクリーパーに襲われており…。

冒頭の恐怖シーンが素晴らしい!
沢山のカカシが並ぶ農場。このカカシがクリーパーさんにソックリ!カカシ手入れ中の子どものバックにズラッと並ぶカカシをボヤけた状態でカメラ内に入れ、視点を移し画面外に向かって吠えるワンちゃん→再度子どもを捉えた時にピントが合ってない状態でカカシの首が動く。振り向いた子どもの視線に合わせてカカシにピントを合わせるともう動いていない。これ怖えよ…。

その後の子どもの行動もめっちゃリアル。カカシの首が動くところをハッキリとは見てないから、「気のせいだよね?動いてないよね?」と自分が見たものを信じたくなくて、勘違いだと思いたくて不穏な考えを否定しようと恐る恐る近づいて行く。子どもの頃ってこういう経験したことある人多いんじゃないですかね。もちろん現実では思い過ごしなわけなんだけど。

高校生入れ食い状態のクリーパーさんもとっても楽しそうで何より。「最終日だから沢山食っとこう♫」ってノリなんでしょうね。ここでも恐怖シーンが良いんですよ〜。コーチ連れ去りシーンを後方でぼやかして捉え、生徒たちが寄って着た時に上から発煙筒を落とすという演出が凄くうまい!

そして最大の見せ場はレイワイズ演じるパパvsクリーパーのガチマッチ。ここ激アツやから途中で高校生に場面を移さずにもっと見たかった…。前作含めて今まで誰も怯ませることすらできなかった激つよクリーパーに射撃を命中させた時の高揚感がすごい!

そしてこの親子の描き方も好き。クリーパーを目の前にしたら死ぬしかないわけです。それくらいに強い。死んだ息子の復讐のためにクリーパーを倒すということに意地になり果敢に立ち向かいつつも、父親は息子を息子は父親を常に気遣ってる。復讐を果たすことよりもお互いの命を守ることが大事だという思いが伝わってきて、こういうとこも激アツです!

物語的には残念な感じがありますけど、ヴィクターサルヴァ監督は演出がうまいので、良い脚本家と組めば凄い作品撮っちゃうと思うんだけどな〜。
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