小林正樹監督作品だから観た。
魅力の無さは、登場人物のネガティブさに因るものだと思う。
母親(望月優子)に口減らしに行かされる少年がいるかと思えば、岸恵子は貧しい画家と愛し合っているが病気を隠して…
「三つの愛」
冒頭、美しく清らかで静かな村。造り酒屋、山、森の大自然を生きる少年、神父と教会、新任教師の女性、音楽、宗教、差別、聖職者、純粋な愛、奉公する子供、葛藤。今、それぞれの愛の物語が映され…
小林監督は真面目な真面目な実に真剣な人だったのだろう。世の中を凝視していた人のように思える。
彼の映画は、鑑賞後、考えさせられる重いテーマの厳粛な作品が多い。
大衆小説ではなく純文学を読んだ後のよう…
主人公の子供がその役ではなくて、どうみても「単に下手くそな子役」にしか見えないのが致命傷。初期小林正樹の真っ直ぐな感じは俳優たちによって支えられているというか、彼らによって嘘臭さが気にならなくなって…
>>続きを読む小林正樹映画祭をこれで開幕させてしまえば怖いものは何も無い。ハレルヤが延々と厳かに鳴り響く中で奇跡も映画的魔法も何も無い。原作の無い小林正樹オリジナル脚本による物凄い世界を見せつけられた。伊藤雄之助…
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