作品名は昔から聞いたことがあったのでCS録画。
監督は『Ifもしも....』でカンヌのパルムドールを獲ったリンゼイ・アンダーソン。
主演も同作と同じマルコム・マクダウェル(当時30歳)
マクダウェルが『時計じかけのオレンジ』で主役のアレックスを演じたのは本作の1年前。
本作はマクダウェル本人がコーヒ-セールスマンから映画スターになるまでの実話を基に脚本を書きましたが、監督に面白くないと全面改訂されて不思議な物語になった作品。
脚本は未完成のまま撮影が続けられたらしく展開は支離滅裂。
しかも主人公以外の出演者たちがなぜか別人として何度も登場(なぜ?)するため余計わけがわかりません。
『時計じかけ~』の出演者も複数出演(キューブリック作品常連のフィリップ・ストーン他)しており、パロディらしきシーンも多数あり。
うかつにも尺を確かめずに見始めたらまさかの184分。
この長さは主人公が受け続ける苦痛を観る側にも体感させるためか。
深夜に見始めたのを後悔しつつもなんとか完走。
しかしこの作品を心から楽しむには私は少々修業不足なようで・・・
途中、マクダウェルが「君の眼はスティーブ・マックイーンに似ている」と言われるシーンがあり、言われてみればたしかに似ている(少なくともそのシーンでは)。
若き日のヘレン・ミレン(当時28歳)が見れたことが収穫でしょうか・・・