「午前十時の映画祭8」にて鑑賞。映画評論家の町山智浩氏が選定。町山氏は『突然炎のごとく』の解説付き上映会の際に本作について、「是非スクリーンで観てほしい。映画館のスクリーン用に製作した映画で、シカゴの町で主人公たちが行動するシーンはスクリーンで見ないと人物が小さくて何やっているかわからない」と。
それはさておき、冒頭の音楽からシビレました。続いてアル・カポネ(ロバート・デ・ニーロ)の髭剃りシーンでいきなり「こわー」って感じで、最初からハマったかも。
1930年、禁酒法下のシカゴが舞台。財務省から派遣された特別捜査官エリオット・ネス(ケビン・コスナー)、ベテラン警官のマローン(ショーン・コネリー)、射撃の名手ストーン(アンディ・ガルシア)、財務省の簿記係のウォレス(チャールズ・マーティン・スミス)。
カネで街を牛耳るギャングのボス、アル・カポネの賄賂が通じない「アンタッチャブル」な4人がアル・カポネに命懸けの戦いを挑む、心躍る物語。
とにかく、山場の連続。密売の現場に踏み込んだり、アル・カポネがバットを振り回したり、殺し屋に襲われたり…。派手な銃撃戦に、人物目線の映像を効果的に使い、血のりもたっぷり。
ラストの法廷のシーンもスリリング。武力・腕力だけでなく、悪知恵・はったりの応酬もありながら、敵を追い詰める。
有名な乳母車が階段から滑り降りるシーンは、ちょっと長いかな、と思わなくはないけれど、ここはアンディ・ガルシアがカッコイイからヨシ。
鉄板・王道な勧善懲悪物語。きっちり溜飲を下げて、面白かった~と大満足。
●物語:2.00(4.0×50%)
・アル・カポネの巨悪さが直球勝負のストーリーを盛り上げる。
●演技、演出:1.35(4.5×30%)
・緊張感、緊迫感のある演技、演出に目が離せない。
●映像、音、音楽:0.90(4.5×20%)
・音楽が好き。視覚効果もハマっている。