Jaya

カルメン故郷に帰るのJayaのネタバレレビュー・内容・結末

カルメン故郷に帰る(1951年製作の映画)
2.6

このレビューはネタバレを含みます

ストリッパーのカルメンが故郷に錦を飾るお話。田口先生の作曲した曲、暗すぎませんか…。芸術的ってそういうこと?ラストで校長が「今度は田口先生のような本当の芸術家を〜」とはまた酷い。

全体的にドタバタコメディミュージカル調でしたが、殆ど空回りでお寒い感じでした。カルメンら二人が歌い出すのもなかなかキツかったです。

時代を考えれば分からなくもないんですが、とにかく古く余りにも類型的な道徳観が表出しまくりで、余り気持ちが入っていきませんでした。ラストのストリップの踊りはカッコよかった。カルメンの表情が豊かでした。

「カルメンの頭が弱い」という大前提から全てが作られており、踊りも「芸術」というのがどこまで本気か、どう捉えていいのやら。終始崩れない明るさも単にバカだからなんですか…?

カルメンたちと村民は結局何の交流も得られず、村に見世物がやってきたというだけの話で、懐古趣味には丁度いいのかもと思った映画でした。
Jaya

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