ベトナム戦争を舞台にしたアメリカ海軍艦上爆撃機のパイトットの活躍を描いた戦争アクションドラマ。
ブラッド・ジョンソンが主演、ダニー・グローヴァー、ウィレム・デフォー、ロザンナ・アークエットらが共演。

ベトナム戦争勃発7年目の1972年9月10日、アメリカ海軍の艦上爆撃機A6イントルーダーのパイロットであるグラフトン大尉は、北ベトナムのトラック基地とされた密林を爆撃するが、そこには基地はなく、民間人37人が犠牲になる。帰還途中に対空小火器により被弾し、同乗していた相棒の爆撃手が戦死する。
攻撃目標の意味に疑問を持ったグラフトン大尉は、攻撃が禁止されているハノイへの爆撃を新しくバディを組んだ上官に相談し、軍令である発電所の攻撃に乗じて許可を得ずにハノイのミサイル保管施設を爆撃する。
その結果、和平交渉の決裂が決定的となり、グラフトン大尉は軍法会議にかけられるが…

「A6はベトナム戦争に投入された米国海軍中型攻撃機である　低空の運動性能に優れ　全天候　夜間単独飛行が可能だったが　防衛システムを持たなかった　ニックネームはイントルーダー」の説明で始まる。
悪名高きベトナム戦争を舞台に、攻撃目標の意味に疑問を持ったパイロットの命令違反を、戦友との友情や戦争未亡人を交えて描いている。
”個人の戦い”と捉えて命令を無視して勝手に攻撃する兵士や、誤爆による民間人の犠牲であることを知りながら37人を殺したことを喜ぶ兵士などが登場する。
中立国であるスイスのカメラマンには”空の海賊”と揶揄され、アメリカ撃退を祝う記念式典が報道される。
さらにはパイロットたちは無断で勝手にハノイを攻撃し、パリ和平交渉の打ち切りが決定的となる。そのことをハノイのフランス人記者が発表。パイロットたちは軍法会議にかけられて国の意思を無視した命令違反を問われる。
骨太作品になる要素を盛り込みながらも、再三の命令無視を繰り返して多くの犠牲者を出したパイロットをあたかも英雄のように描いており、アメリカの狂気じみた恐ろしさを感じる。
終盤では更に命令違反を繰り返えして新たな相棒も戦死したのにもかかわらず、笑顔のハッピーエンドとして締めくくっており、軍事大国アメリカならではの異常さを伺える。
アメリカ人の本音を垣間見ることが出来る作品です。　
「あなたの船に乗りたいんです」
「ああ　俺もだ…」

2025.4　テレ東にて鑑賞（午後ロード・吹替：岩佐幸子 訳）
2022.2　テレ東にて鑑賞（午後ロード・吹替）

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〓映画ＴＫ３６５／４８５〓
◁ ２０２５▷

▫イントルーダー／怒りの翼
▫地上波／テレ東・午後ロー
▫️Y!レビュー ★★★☆☆３.０
▫️Ｔ Ｋ評価： ★★★☆☆３.０
▫️映画ＴＫ通算： ５４８５本
▫️Filmarks通算：４４８５本

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アメリカ海軍の艦上爆撃機「イントルーダー」とそのパイロットたちの青春と友情を描く戦争映画

機体が渋くてかっこいい！
…がドッグファイトを期待した分、対地戦がメインのため映像の迫力に欠ける