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メリーさんの電話のminorufukuのレビュー・感想・評価

メリーさんの電話(2011年製作の映画)
1.0
都市伝説「メリーさんの電話」を題材にしたホラー作品。

……とてもつまらなかったです。

秀逸かつ端的な小話であるところのメリーさんの電話を長編映画にする企画として、アプローチそのものが間違っている映画。

冒頭、都市伝説の内容説明が掲示されたあと、舞台は女子高の空手部の強化合宿に移る。その場所が山奥で電話が圏外になるそうな。電話の都市伝説なのに圏外! 怪異にそんな常識は関係ないけど、よりによって…
プロデューサーに「アイドル主演で合宿を舞台にしたホラー作りたいんだけど、何かない?」と言われて書かれた脚本なのではと疑うレベル。その脚本もかなり酷い。やはり合宿ものとメリーさんの都市伝説が結びつかないため、異変が起きるたびに登場人物たちが「これはメリーさんが原因だわ」と言わせないと話が進まない。相当に不自然。合宿の夜に女子たちがコックリさん(劇中ではコッテリさん^_^)に興じるシーンがあるのだから、こっくりさんの映画にすればスムーズなのに…前例多すぎるけど。
終盤、擬人化されたメリーさんが登場するが、これがまた低クオリティ。みため怖いメイクさせて、何故か斧を持っていて、ワーと叫んで襲ってくる。叫ばせると不気味さゼロになるからやめさせろや。

しかし、なしてこんな酷い脚本ができあがるのか? 脚本は普通だったけど撮影現場で改変させられたのかも!と考えたが、脚本書いた人が監督だった。
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