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ヤング≒アダルトのminorufukuのレビュー・感想・評価

ヤング≒アダルト(2011年製作の映画)
3.8
妻子持ちの高校時代の元カレから赤ちゃんの命名パーティへのお誘いメールを受け取ったアラフォーのヒロインが、それを復縁の意思表示と考えて、故郷へ赴く話。ここまで書いて疑問点しかない…

ヒロインは少女向けのヤングアダルト小説作家で、シリーズが終了するくらい全然売れてないはずなのに、まるで大先生のように振舞っているのが痛々しい。しかも編集者から催促来まくってるてことは締切もブッチ切ってるし!
プライドが高くて、空気の読めない主人公という点ではブルージャスミンに似ているが、本作はブルージャスミンと違ってヒロインが常人では理解できないことを本気で信じ込んでいる点が、より恐ろしい。時々挿入されるヒロインが書いてるライトノベルの文面が今のヒロインの心情とダブってるところが、上手い。
前述の田舎に帰るに到ったイタイ勘違いの理由が分かる場面だけ、物悲しい。
結局、突き抜けたまま終わるところが、ある意味清々しい映画だった。
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