C・アギレラ、デビューアルバム聴いたなぁって懐かしい気持ちで観た。
正直同じカテゴリの「シカゴ」と比べるとショー部分の演出は劣るかなと感じた。
けどアギレラとシェールの迫力ある歌声は最高で、特に舞台トラブル時にアギレラがアカペラで歌う時の声量はまさに圧巻。
アギレラ演じるアリが若さと無邪気さに溢れたパワフルな歌声だとしたら、
シェール演じるテスはそこに年齢と共に重ねてきた深みが加わっている感じで、対照的な二人の歌声を聴き比べるのも楽しい。
シェールの歌う「You Haven't Seen the Last of Me」は歌詞も物語とマッチしていてグッとくる。
映画の内容自体は、割とスムーズに物事が進むので、物足りなさを感じる人もいるかもしれない。
でもクラブで働く皆が借金や買収に屈さず、愛するバーレスクという場所を守りたいという純粋な気持ちにグッときた。
映画界でも最近、個人的に悲しい買収のニュースがあり、それによって多くの従業員の方々や制作途中の映画が無きものとされた。
お金の問題はどんな場所にもつきまとうけれど、利益を顧みずにただ愛する場所を守り通す。
現実世界では難しくても、映画の中ぐらいはそんなお話があってもいいじゃんと思う。
ていうかアギレラがマリリン・マンソンのカバー歌ってた事にビックリだよ。
