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マイ・レフトフットのkuuのレビュー・感想・評価

マイ・レフトフット(1989年製作の映画)
3.5
『マイ・レフト・フット 』(My Left Foot)

この映画は、 先天的に手足の麻痺をもちながら~の画家、ほんでもっての作家として令名を得たアイルランド人のクリスティ・ブラウンの人生を、ドライでポジティブに描いている作品かな。
障害を持つ人を主人公にした作品てのは、すべてフィクションの『レインマン』があるけど、 この作品は演技や色んなそ面でそれに並ぶ佳編やと思う。
クリスティの篤信深くて、 生活に疲れた母を演じとるブレンダ・フリッカーもええ感じやった。
映画の公開を待たずに死去したってレイ・マカナリーがクリスティの酔っぱらい父ちゃん役で迫真の演技を感じたかな。
若いヒュー・オコナーは、眷族から才能を理解されずに苦悩する少年時代のクリスティに扮してた。
監督と共同脚本家はこの映画がデビュー作やたそうやけど、 日々賎しめられとる車椅子の天才の
『悲劇』と
『怒り』をストレートに映し出してた。
彼らの満点💯な表現力は、人生の神妙
さとクリスティの強い心を観てる側に印象づけよる。
その裏には、兄弟に連れられて楽しーくて、怖ええハロウィンに行く場面とかにも適当に描くことなく質の高さを感じた。
題名にもなってる、クリスティがただ一つ動かせる左足(レフト・フット) が笑いの種にもなり、母親の命を救って、絵を描き、自伝をタイプするちゅう感動的なエピソードの主役にもなる。
ダニエルデイ=ルイスはこの作品でオスカーを受賞した。
彼は不自由な肉体や会話といった身体的特徴を完璧に演技したうえ、主人公のもつ知性と、それに救われた有情滑稽や欲望てのやら、気難しさとかの部分まで完璧にしてたんちゃうかな。
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