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ヘルレイザー/ゲート・オブ・インフェルノのRのレビュー・感想・評価

3.7
シリーズ5作目です。ここに来てえらい今までのシリーズと雰囲気が違う映画になっていた。今までは、どれも一応、罪深い肉体的快感への欲望がすさまじい苦痛への門を開くきっかけとなり、その鍵となっているパズルを解いたら魔導師たちがお前たちを引き裂きにやって来る! って流れ?やったのが、本作ではまず、前半でパズルが解かれるんやけど、魔導師たちが出てこない。おかしい。代わりに、主人公の刑事ジョゼフの周りに次々と謎の惨殺死体が…。いったい誰がこの連続殺人の黒幕なのか。関係者の口々から出て来るエンジニアと呼ばれる男はいったい誰なのか。基本は、それらの謎を解決しようとジョゼフが走り回るのを追ってく話なんやけど、同時にジョゼフが日常近しい人たちとどんな関係にあるかが描かれていく。妻と子どもは放ったらかしで、売春婦を買い、クスリをキメて快楽を貪り、病気に入院してる両親のことも無視。そんなイケナイ子かと思えば、惨殺現場に常に残されている、生きてる子どもから斬り落とされた指を見て、この子を救わなければ!と正義の衝動に駆られて捜査に没頭したりもする…。一体このミステリーはどう展開していくのだね、と思ってたら、途中から、何が現実で何が幻想か分からないくらい様々なビジョンが交錯して、えらいことになってきたなーカオスやねーと思ったら、えっ? えっ? どうなってんの? ってのが2,3度続き、最終なるほどー、そういうことか!と合点が行く。魔導師くんたち、いままで以上にちゃんと地獄の管理人的な役割を果たしにやって来たんだね! 今度のパニッシュメントはいままでより酷なんだね! ほほー! 映像も音楽も全体の雰囲気的に、以前の作品と比べるとスタイリッシュ目になっていて、かなりのジラシと難解さが少々加わるので、いままでの単純明快なアホらしさを期待すると、ガッカリするかもやけど、これはこれでまぁアリなのではなかろうか。ただ、ちょっと眠いときに見たので、マジ途中は苦痛やったわ笑
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