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壁の中に誰かがいるのhorahukiのレビュー・感想・評価

壁の中に誰かがいる(1991年製作の映画)
3.8
とっても楽しいアトラクションのようなファミリー向けコメディホラー。『ドント・ブリーズ』的な、泥棒に入った家にヤバイやつが住んでいた系のお話。盲目のお爺ちゃんとか暗闇や無音の演出はありませんが、展開は結構似てるので多分影響を与えてるんでしょうね〜。

あらすじ…
主人公の少年は母親と姉の3人でボロくて荒れ放題なマンションで暮らしていた。母親は重病で寝たきり、姉の収入で何とか生計を立てている苦しい日々。そして、大家からの嫌がらせで法外な家賃を要求されてることを知る主人公。姉の友人の泥棒にそそのかされて、一緒に大家の家に盗みに入る。でも逃げ道を全て絶たれて出れなくなって、さあ大変。主人公の少年とイカレ夫婦(大家)のバトルが始まる…という話。

家の構造が複雑過ぎて驚き。家内には普通の部屋や通路、階段があるんですけど、壁の裏にも狭い通路があって、広大な地下室と壁の裏の通路で家中が繋がっているというまさに迷路。そして、タイトルからもお分かりのとおり、壁の中に誰かいるんです!

主人公の少年がイカレ夫婦から逃げ回りながらも脱出の方法を探るのがなかなかスリリング。入口のドアノブには電流が走ってて触れられないし、窓は全て防弾仕様なので壊せない。そんな中で凶器を振りかざしながら迫ってくる夫婦。面白いのは壁裏の通路。狭くて夫婦は入れない(頑張れば入れそうでしたが(^^;;)。でも、安全地帯のように見える壁裏で主人公を襲ってくるのは猛犬。人を食べるよう教育されてる殺人犬です。

ても、主人公は逃げてばかりではなくて、夫婦に監禁されてる少女を救い出そうと勇気を発揮するというのが少年の冒険物語としても初恋の物語としても、ライトではありますが面白い。そして、家族を助けるために少年が立ち上がるというのもファミリー向けホラーとしてワクワクして見れます。

ただ本作も『ポルターガイスト』と同じく一箇所だけグロいシーンがあります(笑)80〜90年代のファミリー向けホラーって、グロシーンを仕込むのが通例なのかな…(^_^;)絶対子どもにトラウマ植え付けようと思ってやってますよね〜人が悪い!(笑)
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