このレビューはネタバレを含みます
🔸バックトゥザフューチャーのロバートゼメキス監督
🔸無人島版"ターミナル"
🔸トムハンクス史上、最も体張ってる!?
🔸ボールはお友達とは、まさにこのこと
▪️感想▪️
宅配業者FedEXの倉庫の生産性を指揮するシステムエンジニア。
貨物機での移動中、墜落し、太平洋上の無人島でサバイバルするストーリー。
貨物機から流れ着いた荷物を巧みに使用しながら、生き延びる姿が見所。
🟢無人島の話としては、かなりベタ
要は、無人島にたどり着いた人間が、
どう生き延びるかが肝となる。
その中で伝えたいことは、
人間の文明社会への甘えに対する気づきと、人間の生命力の強さ、だ。
当たり前のことが、無人島では当たり前ではない。
食料も火も水も寝床も服も電気も友達も何もない。
生き延びたチャックが、そのパーティーで、豪華なお寿司やカニ、チャッカマンを手にし、苦笑いを見せるのはまさに、
いかに人間が文明社会の中で甘えながら生きているかを伝えたいんだな、と理解できる。
もう一つ、時間の概念。
システムエンジニアとして、時間にうるさい彼が、無人島に漂着し、時間の概念のない世界で生き延びる。
しかし、
一日経つごとに、岩に傷をつけて、常に時間を意識している点が、生き延びてやるという人間の生命力を表しているように思います。
おそらく、今後、さらに人間の生活というものは簡略化され、豊かになるものの、
その反面、それが出来なくなる状況で、命を落とす人間が増えることは明白なのである。
そう考えると、
無人島に一つ持っていくなら何?
という質問は馬鹿にできないのである。
武器なのか、それとも心の拠り所となるものなのか。