翔海

ブルーバレンタインの翔海のレビュー・感想・評価

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)
3.4
冷めた二人の関係は苦いチョコレート

大恋愛の末に結ばれた二人。
結婚生活7年目にして、あの頃の愛は冷めきっていた。子供もできて、忙しい日々に夫婦の間には溝ができていた。癒えることのない心はどんどん離れてゆく。不満も言えずにいる環境はお互いの関係を駄目にしてしまう。我慢が出来なくなる前に話すことがお互いの為になるのだと思わされた。思い描いた夫婦像にみんななるとは限らないから現実に向き合って、二人の進むべき道を共に歩んで行くことが大切だ。

とても現実味のある作品。
カップルにオススメ出来ない映画とネットに載っていた。ジャケットからは想像ができなかったが本当であった。結婚って互いの愛をより育むための決断だからこそ、安易に決めることはできない。いまの私たちの世代は結婚が遅い理由に親や上の世代が結婚に苦しんでいるのを知っているからこそ、結婚にネガティブなのかもしれない。それでも結婚って素晴らしいものだと私は思う。2月に結婚式に二回参加した。一つは尊敬する先輩、もう一つは高校の友人。二人とも親しい間柄に受付を頼まれた。二十歳を超えてから初めての結婚式に参加して、大人になってからだとより感じる意味も変わった。幸せそうな二人の姿や周りの祝福で私までも幸せをお裾分けしてもらった気分。

私は26歳だけど、ゆくゆくは結婚も近い将来だと考えているからこそ、夫婦として歩む未来は明るくしたいと思っている。現実に目を向けることも大切だが、暗い未来ばかり考えていては家族を幸せにすることなど出来ない。2月に結婚した先輩から「なんくるないさー」と優しい言葉をくれた。心配しなくてもなんとかなる。良い言葉だ。
翔海

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