翔海

ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語の翔海のレビュー・感想・評価

3.5
大金を手にして人は道徳を得る。

資産家ヘンリーシュガーは相続した財産で暮らせるくらいに裕福であり、ギャンブルを楽しむ日々を過ごしていた。ある日、イムダット・カーンという目を使わずして小説を読むことができるという男の記録をまとめた本を見つける。そこにはイムダットがどのようにして能力を得たのかが記載されていた。ヘンリーは本に記載された通りに3年の修行の末にトランプの透視をすることが出来るようになる。能力を得たヘンリーはブラックジャックで勝ち続け、一晩で3万ポンドを稼ぐ。しかし、ヘンリーは大金を手にしたのにも使い方が分からなかった。ヘンリーの大金の使い道とはいったい。

人は身の丈にあったお金の使い方をする。
貧乏であれば工夫して節約もするし、ある程度お金があれば裕福な暮らしをすることもできる。それは昨年フリーランスになった私がまさにその状況であったからである。そこまで裕福な訳では無かったけれど、少しの贅沢すらも削らなければ生活が出来ないくらいに収入が減り、お金の心配があると人というの正しい思考が働きにくくなることが分かった。自分のやりたいことを辞めて生活を優先させるべきか、夢を諦めなくてはいけないのかなど葛藤はあった。しかし、私は周りの人たちに支えられてフリーランス2年目を迎えることができた。私もいつかは成功して不自由のない暮らしをするために今は我慢の時期だと言い聞かせている。この不自由な暮らしも今しか出来ないし、初心は忘れてはいけないと言い聞かせている。私は成功したら大金の使い道をどうするのであろう。私利私欲のために使わないでほしいと願う。
翔海

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