翔海

彼方にの翔海のレビュー・感想・評価

彼方に(2023年製作の映画)
3.4
遠く「彼方へ」行ってしまった家族へ。

突如として奪われた命。
現実を受け入れるには時間が必要であった。悲しみの底に居ても家族は戻ってきてはくれない。それでも生きていかなくてはいけないのだから。ライドシェアの仕事をしながら、色んな人たちを乗せて走る彼の瞳に映るそれぞれの家族のかたち。悲惨な事件が起こらなければと幾度となく考えていただろう。

過去は変えられないから今を生きる。
そう彼の瞳は訴えているように思えた。喧嘩をする夫婦の間に座る娘は愛情が不足している。今という時間を大切にすることが如何に大切かと思わされる。目の前の一瞬を大切に生きていこう。
翔海

翔海