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ブルーバレンタインのbackpackerのレビュー・感想・評価

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)
3.0
2月。2月と言えば、巷を賑わす甘くてほろ苦い恋の宴、バレンタインデーがありますね(残念ながら私には縁がなく……)。
さて、そんな時には恋愛映画をみたくなるもの。
そこで、タイトルにバレンタインを冠するこちら、「ブルーバレンタイン」をレビュー。
主演はライアン・ゴズリングとミシェル・ウィリアムズ。
ある夫婦の出会い・結婚・破局までを描きます。
虚しく暗く希望のない現在と、明るくどこかシニカルな姿を併存させる2人の過去を、パラレル編集により一つの物語として形作ります。
ライアン・ゴズリングは役作りをするため、前髪を抜いて後退した頭を作り出しています。この人ホントいろんな役やってますねぇ。

正直、報われない話しです。
確かに、男には愛がある。
妻を愛し、娘を愛しているが、それが大きく空回りし、妻の重しとなっていく。
日本でも世界でも、こういう家族の苦しみは共通していますね。
子どものために我慢して……とか、自分の人生を生きるために……とか。

ただ、やっぱり自分が男だからでしょうか、どうしてもディーンへの同情が強いです。
どちらに非があるという事ではないとは思うのですが……。

家族を形作る最大の要素、個人。
それは、培った人生経験とその人の人格が行動に大きく現れる。結局のところ、人格形成においてはやはり幼少期の家族との関係性が強く影響を及ぼしてくるわけで、体験はバタフライエフェクトのように未来を動かしていくんだなぁ……なんて思わされました。

恋人たちに幸あれ。
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