140字プロレス鶴見辰吾ジラ

鉄男 TETSUOの140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)
3.3
鉄鉄鉄肉肉鉄鉄肉鉄愛肉鉄肉鉄鉄鉄血肉鉄愛肉血肉鉄鉄鉄肉肉鉄愛鉄鉄血鉄鉄鉄肉鉄肉鉄血鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄鉄…おおおおおおおおおおおお‼︎

よく脳ミソ筋肉痛という言葉がありますが、これは脳ミソ金肉の脳金映画です。

物凄い熱量を放ってる作品でした。
ただそれが理解できないレベルでぶちまけられるのと、高速移動風のカットイン映像、さらにカメラは揺れるわで悪夢的に脳に直接コンタクトされる感覚でした。

ある日、男が皮膚に金属が生えていることに気づき、そして日常が悪夢的に非日常へと変貌していく様を、肉体×金属の不快な造形美と絶えず叩かれ続ける鉄のイメージの音楽で表現してきます。

序盤はホラー的な逃走劇
中盤は内なる闘い
終盤は爆発と交差

主人公が鉄に蝕まれていく様とそしてその理由とヤツとのコンタクトと脳に不健康なやり方で見せられるので主人公とともに「やめろおおお‼︎」と爆発しそうになります。

最後の最終形態?とも言える状態からの衝動の叫びがなんとも言えぬカタルシスを感じさせてくれました。

実際、理解の範疇を超えたゾーンの映画のため、ファーストインプレッションのみでの感想です。

ただ肉体と鉄の融合体の造形が意外にも格好良く、鉄男にアベンジャーズとの敵対組へのオファーがないものかと思った次第です。

アベンジャーズの悪役組より特撮造形に長けていた印象で、やはり邦画というか日本文化上、古くは妖怪から仮面ライダーの敵カキャラまで文化的にこういった人間のダークな部分の造形美は根付いているのかなと感じました。