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エスターのmazdaのレビュー・感想・評価

エスター(2009年製作の映画)
3.8
ある一家に孤児院からひきとられてきたとっても女の子らしい少女は、実はちっとも可愛げないスーパーサイコパスでしたって話。
つかれた〜面白かったけどこういう系統見慣れてなくて見るのに体力いる。
スーパーファザコン娘かと思ったらもっと闇深いやつだった。。。
基本的に私は子供に甘いタイプだけど、そうきたか〜ごめんねこれは私でも甘くなれないわってオチだったね。子供をなめやがってという気持ちになりました。

見ててあきないけどさらにもっとひねりがあったほうが深みのある面白さになったよなあと思う。これだとただの怖くて面白い話っていう感想以上に何もないというか、まあシンプルに友達と楽しむホラー映画としては合格かもしれないけど、彼女がそこまで逢着するようになったバックグラウンドが説明的でもいいから、もう少し理由づけされてた方が、ただのホラー映画以上の面白さを確立できるのになあと思った。
残酷だけど最後の終わり方は、マックスがしめてくれたほうが面白くない?と思う。マックス天使すぎだし、個人的には思春期でいきってるガキンチョダニエルも好きだった。エスターにパパとられて嫉妬するシーンとか、普段ウェーイって感じなのにビビってる時だけママァ〜ダディ〜って泣きわめくのとか可愛いなって思った。

過去してきてしまったことを隠すために同じことをして貫き通そうとしてるのかもしれないけど、個人的にはありのままの本性を最初から出した方が、それを受け入れてくれたり、逆にそういう彼女を好いてくれる人とかいると思うんだけどなあ。あんなに頭いいのに、なんでそんなことわかんないの?って思ったけど、プライドが自分の本性を許せないのかなあ。恥と思ってるのかなあ。演じてることの方がよっぽど恥だと思うんだけど。まあ演じてるというよりかは全て計算だったわけだけど。そういうことを考えて彼女をみるととてつもなく惨めというか可哀想な人に思える。

てゆうか今まで散々問題起こしてきてるのに公に問題にならない世の中バカすぎん?と思った。旦那のダサさはもう言わずもがな、俺がいなきゃダメだ!!って一家の大黒柱として俺立派じゃね風かもしだしながら何も救えてなくて残念がすぎる。ダニエルの暴言で叱りにいくところとか、俺にまかせろ!俺の役目だ!とか言いつつ酒飲んでて、いいからさっさと行け!笑って思ったし最後は今までのダサさがフラッシュバックしていろんな意味で目を覆いたくなる結末だった。
エスターの若作りならぬ大人作りも、ちょっとみてられないくらいいたくて、なんか別の意味のホラーを感じた。女ってやっぱ大変。
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