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パーム・スプリングスのmazdaのレビュー・感想・評価

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)
4.0
家の近くの映画館で上映されてたけど、uplink渋谷が今月でさよならということでuplinkおさめしてきた。都内のミニシアターでは1番行ったなあ。できれば2階のスクリーン2のリラックス椅子で最後は見たかったなあ。
コロナがなければ無くならなかったかなあとかいろいろ考え始めると感慨深く、寂しいきもちになった。飲食とかも全部に言えるんだけどほんとミニシアターやばいよね今(泣)ありがとうuplink渋谷。
ラストの観賞にはぴったりな、観客みんなの笑い声が聞こえてくる楽しい映画だった。

タイムリープでここまでコメディ色が強いのは見たことなくて、結構ゲラゲラ笑えた。とくに序盤の時を繰り返すスピード感と、難しいことは考えずにシンプルに楽しみまくる中盤のふたりが好き。
タイムリープものって好きな作品も含め、すごい無駄な使い方すんな〜と思ってしまい、見ていてイライラしちゃうことが多いのだが、今作の主人公は全てを振り切って生きてる感じ、無駄使いな事は間違いないのだけどその無駄を全力で楽しんでいる感じが見ていてスカッとした。

もちろんタイムリープ等しない方がいいし、終わりがくる変化のある毎日の方が良い。だから諦めずにその世界から抜け出す方法を見つけることが大事だが、彼のように与えられた中で精一杯楽しむのも1つの才能と思えた。
当然いつか飽きはくるのだけれど、その日がくるまで日々その瞬間をありのままに過ごす彼が魅力的に思えた。こういう人間はどこに行っても何をしても自分らしさを見つけて楽しくやれちゃうタイプだと思う。

欲を言えば結末があっさりしすぎてあともう1回転何か起きて欲しかった。すごくハイテンポで事が流れていたから、後半で失速してしまってもの足りなさを感じたのかもしれない。とはいえ世界観がどタイプでクセになりそうな中毒性があった。お酒片手にルーフトップとかで見たい激おしゃ映画に認定。
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