Jaya

海辺のポーリーヌのJayaのネタバレレビュー・内容・結末

海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

ポーリーヌとマリオンとアンリが海辺でそれぞれ盛るお話。海は開放的になるよねみたいな古典的な観念以上に、海辺である必然性がよく分かりませんでした。

出てくる人たちがそれぞれ偉そうなこと言ってますが、どれをとっても与太話の域を出ない。特にポーリーヌはえらく大上段から語ってましたが、中学生的痛々しさ以上に何を代弁してるのかさっぱり分かりませんでした。

マリオンはマリオンで恋に恋する妄信的なアホ女っぷりで、一体どこの誰が感情移入できるのやら。そもそもそんなに完璧な容姿してるか…?

アンリはとりあえずヤレりゃいいという清々しさはありましたが、単に間抜けで見境のないハゲ。何でこんな奴がモテるんだ?というありがちな人物像という意味では見事でしたが。恋に溺れるものたちの愚かさを描くにしても、各人がキレイに描かれすぎているよう。

画面の切り取り方は見応えあり、全員こういう奴いるっちゃいるんですが、中身は見るに堪えないものばかりで、いい年しながら無理して若さを描いている見苦しさしか伝わってこない映画でした。
Jaya

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