カツマ

マンマ・ミーア!のカツマのレビュー・感想・評価

マンマ・ミーア!(2008年製作の映画)
3.8
晴れ渡る空、キラキラと輝く水面。画面には美男美女の共演とABBAの大ヒット曲の数々がキラ星のように彩る、ミュージカル映画の大定番へと名乗りを上げた『マンマ・ミーア!』の一作目!リア充感満載のイメージを覆し、実は熟年カップルのピュア過ぎるラブストーリーだったりする。ひと夏に起きた3つの運命的な恋。それは最後の夏の思い出となって、心の奥深くへと沈められ20年間の熟成の末に淡い恋心となっては立ち昇る。
メインは父親探しの物語なのだけど、全編にわたってメリル・ストリープが無双するため、若手がベテラン勢に押されているイメージです(笑)

舞台はギリシャのある美しい島。そこで長年ホテルを営むシングルマザーのドナは娘のソフィーの結婚式の準備で大忙し!ドナのかつての親友ロージーとターニャも到着し、いよいよ招待客も全員集合?かと思われた。
実はソフィーはドナには極秘で他に3人の男性客サム、ハリー、ビルを招待していた。3人は20年前の夏にドナと愛を交わし合った、ソフィーの父親候補たち。誰が父親なのか分からないまま式の準備は進み、ついにはサムら3人はドナと20年ぶりの再会を果たすことになるのだが・・。

ストーリーは単純明快で、とてもミュージカルらしい陽性のオーラに満ちた老若男女が楽しめる娯楽映画だ。そしてやはりABBAのヒット曲の名曲としての強度は圧倒的!あの美しいコーラスが響き渡るたびに、辛いこともとりあえず踊って忘れようぜという気持ちにさせてくれる。

難しいことを考えずに歌とダンスと恋と楽園のフェスティバルへとダイブすれば、そこは珊瑚礁のような煌めくおとぎ話の世界が広がる。続編は見ない予定でしたが、劇場の大きなスクリーンで見るべき作品かと思うので、近いうちに観に行くことになりそうです(笑)
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