たにたに

マンマ・ミーア!のたにたにのレビュー・感想・評価

マンマ・ミーア!(2008年製作の映画)
4.5
【イギリスでタイタニックを凌いで一位を獲得した名作】

曲に関しては文句のつけようがないですね。ABBAの曲の数々は、1970〜1980年代のヒット曲ですが、今でも私たちの耳に心地よく残る名曲ばかりです。

"マンマミーア"と"ダンシングクイーン"は最高ですね。

タイタニックが2人の愛の形を綺麗に見せるなら、
マンマミーアは愛の形は人それぞれで、そんなの難しく考えない!
って感じかな。

楽しく何も考えず見たいならマンマミーアですね。いかにもエンターテイメントらしくてこれもまた良いのでは。


結論としては、
「過去は過去。今を楽しく生きろ!恋愛も仕事も今やりたいことをやればいい」
だと感じました。

何かそれで不都合が起きたら、過去は考えず、その時最適な選択をすればいいのですから。理にかなってるともいえる。

ミュージカルって、現実的じゃないから良いんですよね。
これで遺伝子検査して、私の父親はあの人なのね〜なんて歌い出したら興醒めかもしれません。

次作がどういう作りか知りませんが。


🟡ストーリー
ドナは女手一つで娘のソフィを育ててきたホテル経営者。ドナは当時三人の男性と関係を持っており、ソフィの父親は誰なのかわかっていなかった。
ソフィは自分の父親が誰なのか知りたくて、ドナの日記から三人の父親候補を見つけ、その三人をドナに内緒で自分の結婚式へ招待。
結婚式の前日、ドナは昔愛した男性が三人突然現れたことに困惑。さらに、ソフィは自分の父親が誰なのか、会っても分からず困惑。
そして、結婚式当日。
考えてももう仕方ない。過去は捨て去り、今の愛の居場所を確認して終了。



🟢お気に入りは、“Voulez-Vous”
今作で初めて聞きました。

映画では、結婚式前夜のパーティーの際に、男共が女の子を求めてパーティー乗り込んでくるシーンでした。
そして、3人の父親候補がソフィに自分がきっと父親なんだ!と暴露するシーンでもありました。

自我を発散して、欲求を抑えきれず、誰かに何かを打ち明けちゃえ!!
みたいな感覚ですかね。

音楽って不思議ですよね。
気持ちを高揚させ、意思まで変えてしまう感覚ありますよね。

ディスコ🕺🏼サウンドとして、体が勝手に動きそうな素晴らしい曲です。


🟢ソフィのお父さんは結局誰なのか!?

今作だと、これわかりませんよね?
作品の導入としては、ソフィが自分の父親が誰か知りたくて三人とも結婚式に招待しちゃえ!!
ってことでしたが、結局最後まで分からず。

作品のセリフでもありましたが、
たしかに検査すればわかります。
でも最終的には、サムがドナに愛の告白をして正式にソフィの父親はサムになったわけです。

ソフィの中では、父親なんて誰でもいい!
お母さんが幸せならそれでいい!
こんなとこでしょう。

しまいには、自分の結婚式を中止します。

ソフィ、なんて勝手な女の子なの!!
婚約者のスカイが
"この結婚式は父親探しの為なの!?"
とぶつけてましたが、まさにこれですね。

結婚式当日の教会でのサムの顔がなんとも言えないです。どういう感情なんだろ。

自分だったら、
なにこれ。俺完全に脇役じゃん。
って自暴自棄になりそう。

でもサムも独身を楽しみたい雰囲気あるから、お互い様なのか!?

とってもミュージカルらしい、
感情があっちへこっちへ行き来する感じ、
私は好きですね。ツッコミ感満載で。
たにたに

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