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BLOOD THE LAST VAMPIREのchikichikiのレビュー・感想・評価

BLOOD THE LAST VAMPIRE(2000年製作の映画)
3.6
セーラ服×武器という組み合わせには何故か惹きつけられるモノがある。笑


物語の舞台は1966年 ベトナム戦争中の日本。横田基地内のアメンリカンスクールに転校してきた小夜という少女が鬼(ヴァンパイア)を日本刀一本でなぎ倒していくという実に心くすぐられるストーリー。笑

48分というコンパクトなサイズ感で余計な説明は一切なし。
その分、所謂アニメっぽさと写実的な描写が同居する、高クオリティーのアニメーションによるスタイリッシュかつ、ダークな世界観に注力して楽しむことができ、鑑賞後も程良い余韻を残してくれる作品。

日本製作のアニメーション映画にも関わらず、キャラクターたちの会話の大半が英語で、日本語字幕が付いているという世界観の作り込みも見所のひとつ。

ラストシーンで小夜が見せる含蓄のある微笑みは何度見ても鳥肌ものです!!

本作は1996年に押井守監督によって結成された"押井塾"に端を発し、そのメンバーは押井作品に携わった製作チームとProduction I.Gの将来有望な若手たちによって構成されており、現在でも活躍されている方ばかり。

ちなみに、クエンティン・タランティーノ監督は本作のファンであり、彼の代表作の1つでもある『キル・ビル Vol.1』ではアニメパートの制作をProduction I.Gに依頼したという有名なお話もあります。

決して大衆向けな作品ではありませんが、アニメーション作品がお好きな方はぜひっ!!
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