1890年代にアメリカ西部から南米にかけて悪名を轟かせた、無法者集団の構成員であった実在のアウトロー、ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドの物語をベースに、彼らの晩年を描いたバディもの。
そんな彼らの歴史を辿る様に始まる序盤のセピアカラー映像と当時の物語の中に入って追体験するかの様に徐々に色付いていく画面の変化がとっても良かったです!
そして兎にも角にも、主演のポールニューマンとロバーレッドフォードが非常に格好いいですし、馬で駆け抜けるシーンは大体かっこいです!笑
また、牧歌的で開放感のある『雨にぬれても』が流れる、自転車のシーンはやはり名シーンだなーと。
それから、今回の再鑑賞で改めて感じたのですが、本作は邦題も非常に秀逸。
これはラストシーンのイメージそのままですし、敵の正体が謎に包まれながら進んでいく本作の物語を非常によく捉えたものだと思います。
→まさに"誰かに向かって(敵に向かって)撃つ"のではなく、"明日に向かって撃つ"と言った感じ。
本作は公開当時、評価達から酷評されたそうなのですが、今見る分には(当時の評論家的な視点で見ない限りは)特に違和感を感じる様なことはないと思います。
(→確かに王道西部劇ではないですし、ジョン・ウェイン主演の作品なら有り得ないストーリーと主人公!!笑)
また、本作は一応分類としては"アメリカン・ニューシネマの傑作"とされていますが、良い意味でその他のアメリカ・ニューシネマのイメージとは違った、ユーモア・ロマンス・悲劇・友情が絡み合った物語なので、誰が見ても楽しめる要素の詰まった作品だと思います。
おすすめです!!