"超絶健全変態映画"
いろんな意味でぶっ飛んでいると言いますか、イっちゃってると言いますか…
本作が長編デビュー作となる、シャイナート&クワン監督コンビ(通称:ダニエルズ)の独創的な世界観が炸裂している、とっても珍妙な作品でした。笑
突飛な設定とアーティスティックな演出による、ファンタジックな世界観。
特に前半の、実にナンセンスでお下品な"笑い"に、一瞬気持ちが離れてしまいそうになりましたが、中盤以降の小出しにされるテーマ性や一定のリアリティを確保する細かな画面内の作り込み等、なんとか世界観に繋ぎ止めてくれる部分が適度に配置されていたので、最後まで楽しく?鑑賞することが出来ました!
絶望的状況に追い込まれた、主人公の"なりふり構っていられない"姿勢が、そのまま本作のストーリーに勢いを与えているとは思うのですが、彼の精神状態を想像するとちょっと怖い話にも見えてくる。
しかしだからこそ、ラストシーンで迎える爽快感はとても心地が良かったです!!
お下劣な内容も含まれるので、かなり好き嫌いが分かれる作品だと思いますし、個人的にはテーマ性にフォーカスして観るよりも、あくまで「へんてこなコメディ作品」を観るような軽い気持ちで観ることオススメします!!
*ダニエル・ラドクリフの笑顔が素敵。