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ニューヨーク東8番街の奇跡のMOCOのレビュー・感想・評価

4.0
「チビちゃん達がやってくれたんだ」(フランク)

 スピルバーグが制作総指揮したこの映画は、ショッピングセンター建設予定地に一軒だけ立ち退かない消防署、消防署の持ち主のちょっと痴呆のお婆さん、お婆さんと同居する若い女性、立ち退きを迫る人の良い男、ビルの壊し屋、意思を持つ自動車ハービーやジュークボックスが登場する1973年のウォルト・ディズニーの「続ラブ・バック」と共通する部分があります。私はどちらの話も好きです。

 ニューヨークの下町で開発のため地上げ屋に立ち退きを迫られながら最後まで残っているアパートの住人と夫婦の小型円盤形の不思議な生き物(明かに機械仕掛けの円盤なのですが生命が宿っている不思議な生き物)?との交流の物語。
 訳あってそこを離れられない人々が居住するアパートに何故か夫婦の小型円盤形の不思議な生き物が住み着き、アパートの住民に見守られながら子供たちを生むのですが、最後の子は死産でした。修理好きな夫婦ですが、魂の部分はどうにも出来ず、その子と悲しく別れます。
 ある日、立ち退きを迫る開発者に雇われた男はアパート1階でレストランを営む老夫婦(フランクとフェイ)の痴呆の婦人がアパートに残っているとは知らずにアパートに誰もいないと思い込み火を放ってしまいます。
 そして翌朝・・・。
 
 ほのぼのしたハッピーエンドがまっているファンタジーです。アカデミー賞女優ジェシカ・ダンディの表情がとてもイイ。絶対面白い作品です。
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