♯166(2024年) トラウマ級の背徳映画
舞台は第二次世界大戦末期ナチス政権下の
1944年頃の北イタリアの街サロ
ファシスト政権の権力者たち
(大統領、大司教、最高裁判事、公爵)
が若くて美しい男女を9人ずつ集め、彼らに対して極端な性的虐待や暴力を行うという内容です。映画は、権力と個人の関係、消費社会のメタファーとして描かれており、非常に過激な描写が多いため、欧米で上映禁止となった問題作で、パゾリーニ監督の遺作となりました。
権力者から少年少女への虐待は以下の通り
変態地獄
糞尿地獄(本当にキツいパートです。)
血の地獄
◆良い点/注目ポイント
・小銃を構えた兵士達が警備する部屋で怯えている少年少女を欲情させる為に、ピアノの生演奏をバックに自身の変態体験を披露するおばさんの体験談が、毎回笑えます。
・スタンリー・キューブリック監督作品のような線対象で全体を俯瞰した構図が、変態地獄絵図をシュールに描いています。
・唯一救いなのは少年と少女のビジュアルが良いところ。しかし権力者サイドの寄り目のオジサンとラッセル・クロウのようなオジサンが、キモい映像を撒き散らします。
◆総括
・あの『ムカデ人間』を越えるヤバい映画でした。
現在ではサブスクは全滅
DVDレンタルもほぼ不可能
セルDVDも絶版の為プレミア価格になっており、視聴へのハードルはとても高いです。
旧約聖書で悪徳が蔓延り天使に滅ぼされた町
ソドムの名に恥じない救いようの無い映画でした。
カルトムービーが好きな方にオススメです。
-2024年166本目-