終盤からのサスペンスっぷりが流石なヒッチコック。ヒヤッヒヤするシチュエーションを全力で魅せる。全力でこわい。また、ケリー・グラントのヒモっぷりも、とにかく恐ろしすぎて二重の意味でホラー。こんな男に惚れたら一巻の終わり!
最終的にはリナの盲目っぷりもホラーだった。リナの脇の甘さをあざ笑うかのようなラストの持っていき方!ラストが一番怖いかも‥色々と容赦ない。そこがまたヒッチコック。
そして、音楽の相乗効果がすごい。
片思い中のリナの感情の起伏に呼応した音たちが特に盛り上がりまくっている。今となっては警告にも思えてくるが‥
そしてロマンチックなシーンはとことんロマンチック。メリハリの良さが素晴らしい作品でもある。